画像は茨城県自然博物館の展示場で撮ったもの。顕微鏡で見るように展示されていたので、デジカメを接眼レンズに近づけて撮った。自分の目で見ただけではすぐに忘れてしまうが、カメラの目で見て画像を焼き付けておけば忘れることがないのであとあと役に立つ。
これはヒメハナカメムシというカメムシの仲間。野菜の害虫としてのカメムシは草食性だが、ヒメハナカメムシは肉食性。大きさも野菜を食害するホオズキカメムシやナガメなどと違って、大きさは2mmほどだからうっかり見落としてしまうほど小さい。
ヒメハナカメムシの好物はアザミウマ類(スリップス)だ。アザミウマはいろいろな野菜を加害する害虫だが、この虫はヨモギ(モチグサ)を好む。だから、ミナミキイロアザミウマがつきやすいナスの近くに植えておくと、ヨモギに集まったミナミキイロアザミウマを目当てにヒメハナカメムシがやってきて、ナスのミナミキイロアザミウマを退治してくれる。いわゆるバンカープランツとして役立つのだ。
ヒメハナカメムシは、バンカープランツのソルガム(ソルゴーまたはコウリャン)にも好んで集まってくる。
ところでこのカメムシ。やはり大きなカメムシのようにカメムシ臭を発するのだろうか。今年は捕獲して確かめてみたい。
コメント
Unknown
ポタさんのブログで色々な虫を知ることができました。
益虫、害虫をしっかり覚えておかないといけませんね。
臭いもそうですが、2mmほどのカメムシを肉眼でカメムシだと認識するのも難しそうですね^^
すぷらうと さま
それが問題ですね。
小さいので見つけるのにも苦労すると思います。
ヒメハナカメムシ
顕微鏡のレンズ越で よく撮れていますね。感心しました。
去年ポタさんのブログに習って、ソルガムの種を植木鉢に蒔いて、その植木鉢を 農園の畝間に置きました。
時期が少し遅すぎたので、効果のほどはよく分かりかねました。 今年は早く蒔いて、トライしてみようと思っています。
菜園ブログ さま
ちょっと覗いてみたらなんとか撮れそうでしたので2,3枚写してみました。
コムギなども効果があります。実を収穫するわけではないので春になってからまけば良いですよ。ライ麦も作りやすいです。
Unknown
はじめまして。
書き込みさせていただくのは初めてですが
ちょくちょく寄らせていただいています。
ピーマン農家です。
興味深い記事が多く、勉強になります。
ハウスにタイリクヒメハナカメムシを放飼して
栽培していますが
小さくても、やっぱりカメムシですよ。
臭いです。
招福 さま
はじめまして、よろしくお願いします。
タイリクヒメハナカメムシを使われているんですね。やはりくさいですか。
昨年もヨモギなどを観察していましたが、とうとうヒメハナカメムシを見つけることが出来ませんでした。
今年も挑戦して、標本じゃない本物を撮影したいです。