「ネギニラ」という新顔野菜

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 新宿のデパ地下野菜売り場でネギニラという野菜をみつけた。

 ネギニラはネギとニラの種間雑種で作られた野菜。種間交雑しても種子ができないので、受精した頃を見計らって子房を取り出したり胚を取り出したりして、試験管内で培養する。いわゆるバイオ技術だ。そうしてできた種子から育てた野菜がネギニラだ。バイオ技術をつかって作る野菜だから、こうしてできた野菜を「バイオ野菜」というが、バイオ野菜にはネギニラのほかに、ハクラン(ハクサイとキャベツ)や千方菜(キャベツとコマツナ)などがある。

 栃木農試で作られたネギニラの品種名は「なかみどり」。ニラの花粉を、ネギに授粉して作出したものだ。ニラは夏場市場価格が下落するが、そのときを狙って出荷することを鹿沼の農家では考えているということだ。

 新物好きの私としては是非作ってみたい一品だが、繁殖は株分けのみによるということでいまのところ苗を手に入れる術はない。駄目もとで、いちど農試にあたってみようかと思う。

 ネギニラは、見かけがニラのようだが草丈が大きく(写真・ワインのコルク栓と比較)、断面を見るとネギのように中が空洞で、葉の内側が窪んでいる。切るとニラの香りがするが、ニラよりも弱い。袋に印刷されたレシピは、ネギニラとイカのヌタ。さっと茹でて使うらしいが、茹でると甘味が出ると書いてある。栄養価もカロテンや鉄分、食物繊維の含有量はニラより多いそうだ。

 さて、こんばんはこのネギニラを使って何を作ろうか。帰ってからの楽しみだ。

コメント

  1. 吉ちゃん より:

    ネギニラという新顔野菜
    おはようございます。
    先日はコメントありがとうございました。
    ハクランは食べた事ありますがネギニラははじめて聞きました。どんな味がするんでしょうか?

  2. 菜園ブログ より:

    ネギニラ
    「バイオ野菜」で大ヒットするような物が出現する可能性を信じて、開発が進んでいるのでしょうね。ずっと同じ物が出来ると安心して野菜作りを続けている者にとっては変な感覚です。