秋ジャガの越冬収穫

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いちどに大量に収穫したジャガイモは保存場所に困る。また、芽が出やすい品種では、室内で保存しているうちに芽が出てきてしまう。そこで、畑においたまま、少しずつ収穫して食べることにした。 品種によっても差はあるが、ジャガイモは低温下で保存すると糖度が高くなる。北海道には、雪下保存とか、特殊な冷蔵技術で高糖度のジャガイモを出荷している人もいる。しかし、雪のない地方では、そのまま畑に置いたのでは凍結してしまう。そこで、ポタケでは、枯れた茎葉を片づけたあと多めに土をかけておくことにした。そうすれば、室内に置くよりも、寒さにあって糖度も高くなるかもしれない。

前回、収穫・測定したのは12月21日だった。その時の糖度は5%。その1ヶ月ほどあとに収穫し、糖度を測ってみたら6〜7%になっていた。前回収穫したものは、室温と冷蔵庫のチルド室にも入れておいたが、室温のは5%で変化なし。チルド室のは6%に上昇していた。

北海道の雪下保存や特殊な冷蔵保存のジャガイモは糖度が16〜18%にもなるという。そのジャガイモは普通栽培なのでポタケの秋ジャガと違って期間が何倍も長いから、同じような糖度にはならないと思う。しかし、確かに効果はありそうだ。そこで、8〜10%まで行くことを期待して、当地のジャガイモ植えつけ期(2下〜3下)まで実験を続けて行くことにした。(ただし、冷蔵庫のチルド室での測定は、邪魔になるので、いずれやめざるを得ないだろう)

※実験につかった品種は「アンデス赤(レッドアンデスとも呼ばれているが、正式な登録名はアンデス赤)」。肉質は粉質。萠芽は比較的早い。春作では軟腐病が出やすい。また、大粒のジャガイモは芯が空洞(中心空洞)になりやすい。

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