古代バスとカダヤシ

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ガラス容器の中で発芽した古代バス。葉が展開する前が植え時ということで、荒木田土の鉢に植え付け、水を張った睡蓮鉢に沈めた。

荒木田土は、もともと東京荒川沿岸の荒木田原というところからとれた土だが、いまは水田の下層土や沼などから産する粘質の土をこう呼んでいる。荒木田土は、園芸用土として使うほか、瓦やいまは需要の少なくなった壁土の原料、相撲の土俵の盛り土、テニスコートなどに用いる。

ガラス容器で発芽したときは芽の先端が少し膨らんでいるように見えていた古代バスだが、睡蓮鉢に移したら、その先端部分が開いて小さな蓮の葉になった。その小さな葉が睡蓮のように水面に浮かんでいる。

以前、この睡蓮鉢でクワイを栽培したことがある。その時は、ボウフラがわくのを防ぐために金魚を入れてみた。しかし、この試みは失敗した。雨が降ると水が縁まで増えて、金魚が跳ねると飛び出してしまうのだ。それに、しょっちゅう近所の猫がやってきては舌なめずりしながら鑑賞している。

蚊が嫌う植物には、サンショウ、ユーカリ、ペラルゴニウム(ゼラニウム)の一種モスキートショッカー(蚊蓮草)などがあるが、植えただけでは効果がないし、水の中ではまったく効き目がない。

そこで、いろいろ考えたあげくカダヤシを飼うことにした。カダヤシは蚊(ボウフラ)の防除を目的に1913年から輸入されているメダカに似た外来魚。いまや、メダカは絶滅危惧種になってしまったが、その代わりにカダヤシは各地で繁殖している。しかし、カダヤシはブラックバスやブルーギルのようにほかの魚の卵を食べてしまったりはしないので安全な魚だ。

ネットで調べてみたらペアで1,000円と結構良い値段だ。どこかで捕まえてきても良いのだが、果たしてつかまるかどうかも分からない。そこで、近くのホームセンターに魚を扱っているコーナーがあるので、近いうちにいってみようと思う。安くペアが手にはいるかも知れない。