ムベ棚にするか、それともブドウ棚にするか

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 30年近く経つムベ棚を整理してブドウ棚にしようと思い、思い切って小さくした。

 はじめから全部ムベを切ってしまい新たにブドウを作りたいのだが、そうすると庭の日陰がなくなってしまう。日陰にはシンビジュームや発芽したばかりのアーモンドの鉢、日陰が好きな植物などが置いてある。だから、1/3を残して日当たりを良くし、ブドウの苗木を植えた。1年も経てばブドウが大きくなるので、その時はムベを根元から切る予定だった。

 「予定だった」というのは、困ったことが起きたのだ。こんな小さくなったムベ棚にキジ鳩が巣を作ってしまったのだ。部屋の中から覗くとどうやら抱卵しているらしく、落ち着かない様子で鳩もこちらを見ている。

 猟師には山鳩と呼ばれるキジ鳩が、こんな人家の狭い庭に巣作りするのは、自然が少なくなったという理由からだけではないようだ。天敵のカラスから雛を守るためでもあるらしい。カラスにとっては、人は恐ろしいものだ。だから、人のそばに巣を構えればカラスから雛を守ることが出来る。キジ鳩は、人が自分達に危害を及ぼさない動物だということを経験から学んだのだろう。

 ところで、このキジ鳩、ここ数年、毎年このムベ棚に巣作りにやって来ている。だから来年もまた巣作りにくるに違いない。キジ鳩のためにムベ棚をこのまま残すべきか、それとも思い切ってブドウ棚にするか。いま、思案にくれている。

コメント

  1. 吉ちゃん より:

    Unknown
    前にお話したように巣作りをして飛び立ったキジバトはまた翌年飛んできて子育てをすると思いますよ。
    あの独特な泣き声を聴くのも楽しいかも!

  2. むべって・・。
    むべって、もしかして、「あけび」の事ですか?私が小さい時は「うんべ」と言ってよく山に取りに出かけました。なつかし~な~。

  3. ポタ より:

    ムベとは
    ムベは、別名トキワアケビといいます。ムベは冬でも葉が落ちません。アケビの仲間で、暖かい地方に自生しているらしいですよ。私は自生しているのをまだ見たことがありません。よく、庭園などに植栽されます。
    それからアケビは実が割れますが、ムベは熟しても割れません。味の形や味はアケビと同じです。
    山でアケビをみつけたときは嬉しいものですね。今でも子供の頃のように心臓がときめきます。(ことによると成長が止まっているのかも)