菜園のまわりに播いた麦の効用

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 きょうは、菜園の青麦をとってきて絵を描いた。

 中心の豆の花は近くの花屋さんで買った、宿根スイートピー。1年生のスイートピーと違って、花が小振りで丸みを帯びている。普通のスイートピーと違って華やかさはないが、何となくかわいらしい感じがする。

 赤紫色の丸い花はアサツキだ。ハーブのチャイブも同じような花が咲くが、同じネギ科(ユリ科)の植物。アサツキにはアイヌネギという別名もある。早春に芽が出たばかりのものを鱗茎ごと掘りとりヌタやお浸しにして食べる味は格別だ。

 小麦は菜園の防風と防虫の目的で栽培している普通小麦だ。畑のまわりに播いてある。防虫というと小麦にそのような効果があるように聞こえるが、小麦自体には防虫効果などない。

 畑のまわりや畝間に麦を作ると、よそから飛んできたアブラムシがまず麦に着く。そこで、麦の汁を吸っている間にアブラムシの体内にあったウィルスがなくなり無毒化するのだ。だから、そのあと野菜などにそのアブラムシが移動してもウィルスを持っていないのでウィルス病にかからないということになる。

 先日のブログにも書いたが、麦にはたくさんのナミテントウとその幼虫がいる。そしてアブラムシを貪り食っている。まず麦に着いたアブラムシは、ここでかなり数が減るはずだ。

 もうすぐ麦秋。といっても、こんな少しの小麦ではパン1個分の粉もとれない。黄色く色づいた麦藁は、敷き藁に使っている。麦藁は稲藁と違って腐りにくいから、敷き藁に使うと長持ちする。だから、麦わらが簡単に手に入った頃は、長ネギを植え付けたときには溝に入れたりしていた。

 きのうは、近くの菜園の人が、絵手紙に絵といって青麦を何本か持っていった。たった5坪ほどの菜園の周りにまいた小麦だが、こんなに役にたっている。