露地イチゴやプランターのイチゴ いまやる管理 

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3月になって暖かくなってきたと思ったら、プランターのイチゴに1輪だけ花が咲いた。
 そのまま様子を見ていたら、天気図が冬型になった途端に中心が黒くなってしまった。凍害だ。

 イチゴの株は寒さに強いが、雌しべや花托は0℃以下になると凍害を起こす。かといって、トンネルなどで被覆すると、昼間の温度が高くなりすぎるため、朝夕の換気作業が必要になる。また、ミツバチなどの昆虫(訪花昆虫)がビニールなどで遮られるため授粉ができなくなる。
 だから、露地栽培では、早く収穫しようなどと思わずに、自然にまかせて生育させるのがいちばんだ。

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露地イチゴやプランターのイチゴ管理

 2月になって暖かくなり始めたら(関東の中間地では2月下旬頃)、枯れ葉を取ったり、早く咲いた花を摘んだり、除草したりする。そして、追肥をしてから黒のポリマルチを敷く。
 ポリマルチは、株の上から畝全体にかぶせ、あたりをつけてカッターなどで切って株を引き出す。ポリマルチは、地温を上げるために敷くものだが、防草効果や土壌の保湿効果、肥料の流亡防止効果もある。
 冬季同様、これからも土の乾燥が続くときには適宜灌水をする。
 
 マルチをかけると、しばらくして新らしい葉 が伸び始める。そして、4月になると開花、5月には収穫が開始できる。

 なお、最近は、ハウス栽培用品種や四季成り品種などが家庭菜園の露地栽培用苗として売られている。このような苗は、定植後からすぐにランナーが出たり、厳冬期になる前に花が咲いたりすることがある。花は摘んでしまった方がよいが、ランナーはそのままにした方が根張りが良くなるという説がある。そこで、私は今年からランナーを摘まない方法で栽培してみている。

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凍害を受けた花