柿の花と蟻

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 咲き始めた柿の花に蟻がたくさん来ている。

 このアリは「クロオオアリ」だろうか。クロオオアリは日本全国どこにでもいる普通のアリで、草原や乾燥したところに好んで巣を作るそうだ。ポタケでは、雨除けハウスのマルチの下や露地イチゴのマルチの下などによく巣を作っている。

 このアリの食料は、蛾などの幼虫やアブラムシの甘露(アブラムシが排泄する甘い汁)。餌をそのまま巣に運ぶこともするが、その体液を甘露とおなじように素嚢(そのう)に溜めて巣に持ち帰り保存するという。ちなみに、素嚢とは、消化管の一部がふくらんで食物を一時的に溜めておく器官。素嚢は、ミツバチ類やある種の鳥(鳩など)などにもある。

 ところで、この柿の品種は早秋。授精しなくても実が着く単為結果性が高い品種で、10月初旬には収穫できる。画像は雌花。

kaki ari

 カキの雌花と蟻

kaki ari3

 頭部をアップ。昆虫の特徴でもある複眼が観察できる。
 Nikon D5300 AF-S NIKKOR 40mm 1:2.8