雨除けハウス&露地トマト抜き取り

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 5月から雨除けハウスと露地で栽培していたミディトマトを抜き取った。
 寒さも本格的になってきたので、いままで栽培していた雨除けハウスと露地のトマトを抜き取った。抜いてから驚いたのがなっていた果実の数の多さだ。
 この中から白熟期(白っぽいもの)と着色期(色づきはじめているもの)のみを拾い集め、緑色のものは処分した。白熟期と着色期の果実は室温の下に置けば赤くなるはずだ。

 

 露地トマトの果実。奥の方で栽培していた加工用トマトの実も混じっている。

 ハウスの脇に山積みにした茎葉。 ポタケの野菜の残滓は畑の隅に掘ってある穴に捨てている。抜き取ったトマトは茎が3m以上にもなっているので運ぶのは大変だ。だから、茎葉が乾いて軽くなってきたら穴まで運ぶつもりだ。

 茎葉を片づけたあとのハウス。奥に置いてあるのは、根域制限のために深さ30㎝ほどのところに敷いてあった防草シート。

 

 トマトの色素について。

 未熟果にはクロロフィルが含まれているので緑色をしている。そして、熟していくにしたがいクロロフィルが減少し、リコペン、、β-カロテン、キサントフィルなどのカロテノイド系色素が生成される。リコペンは桃赤色、β-カロテンは黄色,キサントフィルは橙色の色素だ。

 リコペン発現の適温は20〜25℃という。だから、温度が30℃以上になるとリコペンの生成が悪くなり、高温や低温の影響を受けないβーカロテンの生成が多くなる。その結果、トマトの色は黄色っぽくなる。真夏の栽培で、直射日光に当たった果実が黄色っぽくなるのはそのためだ。
 色素の発現は温度だけでなく、土壌中の養分によっても異なるそうだが、その詳細についてはまだ文献を読んでいない。