芝栗 柴栗

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 芝栗・柴栗は山野に自生している栗のこと。「しばぐり」とか「しばくり」とかいう。果実は小さいが、甘く美味しい。子供の頃、よく里山でひろったものだ。生のまま皮をむいてカリカリと齧ったあの味は最高だった。その芝栗を湿った砂の中に保存すると甘みが増す。勝ち栗は、芝栗を蒸して乾燥させ、皮と渋皮を取り除いたもの。硬いが噛んでいるとだんだんとろけてきて甘みが出てくる。

 青森県の三内丸山遺跡周辺には栗の林が作られていたということだが、きっと古代人もこうして芝栗や勝ち栗を食べていたことだろう。

 いつも行く福島の湯宿の裏手には大きな栗の木があって、例年だと拾いきれないほどの芝栗が落ちているが、今年は不作でほとんどならなかった。せっかく、山から芝栗目当てに下りてきた熊さんも、これでは当てが外れてがっかりだろう。そういえば、ミズナラの実(どんぐり)も今年はおちていなかった。里に熊が出没して千頭以上が退治?されているのも無理はない。今年の山は凶作なのだ。

コメント

  1. もいもい より:

    山は凶作
    私の家の近くに猟師(普段は百姓)がいます。
    彼によれば、今年は山奥にナラが全然成っていないといいます。
    だから山の熊が皆、里へ下りてきているといっています。
    また、今年はネズミが異様に多いのも気になります。
    なにか大きな異変の前触れではないかと心配しています。

  2. ポタ より:

    もいもい さま
    私のところは街中なので、異変にはなかなか気づきません。
    今日、庭にポット植えしてある小さなイチジクの木に3匹もカミキリムシがいました。カミキリムシなんて滅多にいないのに、3匹もいたなんて、ことによるとこれは異変かもしれません。
    あとで、種類は調べるつもりですが暖冬の影響やら、環境の変化やら、いろいろなことが自然を狂わせているんですね。

  3. かりん より:

    Unknown
    わぁ~~♪ もう…ポタさんの絵は素敵すぎて、
    ため息が出ちゃいます・・・。 (* ̄(エ) ̄*)ポッ
    イガの何とも言えない表現が、凄く出ていて・・・。
    中の栗も、『絶対に美味しいゾ~!』って言い出しそうなほどですよね!( ̄∇ ̄*)ゞ
    最近のおかしな自然環境って…やっぱり変なんですよね?
    このまま地球が破滅してしまったら…って思うと、ゾッとします。

  4. ポタ より:

    かりん さま
    かりんさんにそんなに喜んで貰えると嬉しいです。調子に乗って、また、描いちゃいますよ。
    南の蝶が関東までやってきたり。私の庭には沖縄や香港で咲いていた椿が植えてありますが、元気に育っています。地球温暖化の影響でしょうか。今年は、アボガドを庭植えします。

  5. 菜園ブログ より:


    栗の刺がリアルの描かれていますね、刺の上に栗が乗っかっているように見えます。
     都会人の私も、古いことですが、疎開先でくりを拾って食べたことを思い出しました。食べ過ぎた友はオデキが出来たのも覚えています。

  6. 吉ちゃん より:

    Unknown
    今私の住んでいる裏山に昔は芝栗が沢山あり、それを拾うのを楽しみに義母が福島からきていましたが今は虫にやられてほとんど絶滅してしまいました。
    あの時一緒に拾った小さな芝栗は甘くてとても美味しかったです。ポトさんの記事を見てもう天国に行ってしまった義母と一緒に栗拾いをした事を思い出しました。

  7. 小鳥沢 より:

    栗の絵 !!
    栗の絵・・・素敵に描かれて見惚れています。
    上手ですね~!
    ポタさんのお部屋にはたくさんの絵が飾ってあるでしょうね。
    素敵な秋を描いてくださいました。
    ありがとうございます。

  8. ポタ より:

    sasagawa さま
    疎開先の思い出でしたか。私は昭和20年代に千葉市内に住んでいました。その頃は、まだ芝栗がたくさん生えていました。いまは、マンションが立ち並び、その姿はありません。

  9. ポタ より:

    吉ちゃん さま
    お母さまとの思い出がよみがえってよかったです。いまはどこも開発されたり、手入れが悪かったりで、栗の木も散々ですね。
    栗の実を見つけたときの感動は今もあのころと同じです。精神的に成長していないんでしょうか(笑)

  10. ポタ より:

    小鳥沢 さま
    絵は毎週のように描いていますが、ウサギ小屋には飾るスペースがないのです(笑)
    これからは、野菜や果物も多く描いていきたいです。