トマトにオンシツコナジラミ発生

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雨除けトマトにオンシツコナジラミが発生した。
オンシツコナジラミは、アブラムシやウンカ、ヨコバイ、カイガラムシなどと同じ仲間で、口針を植物に突き刺し吸汁する害虫。
英語ではホワイトフライ(White fly)という。
シラミ(虱)は見たことがないので似ているかどうかは分からないが、見かけがシラミのようなのでついた名前なのだろうか。

オンシツコナジラミは、軟らかい葉裏や芽の先端などで吸汁する害虫。
体長1〜3mmほどで木を揺するとフワフワと飛ぶ。

防除法としては、日の当たるところを嫌うのでシルバーマルチなどを敷くと効果があるようだ。ポタケでは防虫ネット(8mm目合い)を張って警戒していたのだが、あとから持ち込んだ苗に着いていたものと思われる。
その他、黄色の粘着シートを使う、葉裏に散水する、畑の周囲の除草を怠らないなどの対策が必要だ。「アーリーセーフ」やデンプン由来の「粘着くん」は化学農薬と違い劇的な効果はないが、発生が少ない初期の段階ではそれなりの効果はある。これらの農薬は自然栽培農法でも認められているので、発生初期段階におすすめだ。

オンシツコナジラミは、卵から成虫になるまでの期間が2〜3週間と短いため、常に卵、蛹、成虫が存在することになる。とくに蛹の段階では農薬も効きにくいため、大発生してしまうと化学農薬でも防除が難しくなる。

ちなみに、オンシツコナジラミの害は、吸汁により葉が黄化したり、かすり状になったりするため光合成を阻害し、生育に支障を来す。また、糞による汚染や煤病発生、吸汁時に伝染するウィルス病も問題だ。

蛹と抜け殻

蛹(黄色っぽいもの)と抜け殻(中央下)

抜け殻

抜け殻(中央付近の白いもの)

成虫

成虫

コメント

  1. 菜園ブログ より:

    うちの農園では 最近オンシツコナジラミは少なくなって来ました、アブラムシは相変わらず被害が見られます。
    収穫期になったトマトの害はショックですね、私はトマトが赤くなって 目立ち始めると 一房毎に 台所で使っている 大き目の排水孔ネットを被せています、今のところ うちの農園に来る カラスやムクドリには悪戯されていません。

  2. ポタ より:

    菜園ブログ さま

    私のトマトにはアブラムシはいません。すぐ傍に作っているバンカープランツの効果だと思います。ソルゴーです。
    いまはオンシツコナジラミを捕食する天敵待ちです。

    雨除けハウスにもカラス除けの防鳥ネットを張り巡らせました。
    トマトが20本ほどあるので、房ごとにネットをかける手間を惜しんでいます。

  3. Heyモー より:

    おはようございます
    このオンシツコナジラミ 困った虫ですね
    アブラムシもたまに発生するので一気に増えたらたまりませんね
    今朝は区民農園でエダマメをたくさん収穫しました
    問題が発生していました
    サヤが付いているのですが実が膨らんでいません
    日当たりもあまり良くないところに植えて有りました
    マルカメムシの姿もちらほら見掛けていました
    種蒔きは5月10日くらいでした
    20本くらい収穫したのですがほとんど実が入っていなくて
    がっかりです 何か原因が有るのでしょうか?

  4. ポタ より:

    Heyモー さま

    コメントありがとうございます。
    コナジラミはいちど発生すると退治が難しいですね。

    エダマメは残念でした。
    原因ですが、授粉は自花受粉ですから問題ないと思います。
    きっと、日当たりの問題でしょう。
    エダマメは、根についている根粒菌が固定をした窒素と葉の光合成でできた養分で子実(マメ)が成長します。
    ですから、日当たりが悪いと光合成がうまく出来ず子実の育ちが悪くなります。
    また、両方とも十分でも、水不足だと実の育ちが悪くなります。
    今年は曇天の日が多い上に日当たりが悪いとう条件が重なって実入りが悪かったのでしょう。