ヤツデの花

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 いまはヤツデの花盛り。こんな時期に花が咲いても、花粉を運んでくれる虫がいないのではないかと思うが、そうでもない。よく見るとハナアブやハエがひっきりなしに訪れている。

 花に近づいてみると黄色くて丸い部分を雄しべがまるく囲んでいる。その、丸いところから蜜が出るのだ。ヤツデの花の咲き始めはおしべだけだが、その後には雌しべだけの花が咲く。こうして雄しべと雌しべの熟する時期が異なれば自家受粉せずに、他の個体の花粉がつくことになる。種(しゅ)を存続させるための知恵だ。

 我が家の小さな庭には、よくヤツデが芽生える。ヤツデには黒い実が着くが、それを鳥が食べ糞を落とすのだ。庭には、ヤツデをはじめ、シャリンバイ、ナンテン、マンリョウ、ヘクソカズラ、ヤブラン、ジャノヒゲ、シュロなどがよく生える。

 ヤツデはウコギ科の植物。漢字で八手。魔よけの働きがあるということで、よく庭に植えられた。

 ウゴギ科には、山菜で人気があるコシアブラ、タカノツメ、タラノキやウドがあるが、どれも香りがよい。ちなみに、ウコギ科の代表ウコギは、新芽を茹でて塩味をつけたものを、ご飯にませて食べるととても美味しい。ウコギ飯だ。

コメント

  1. かりん より:

    Unknown
    まぁ!綺麗~~♪ (〃∇〃)
    ヤツデの花だったのね?あまりに素敵だったので、違うお花かと思いました。(笑)
    こんなに近くで見た事がないので、凄く神秘的なお花だったのですね。(*^_^*)
    鳥の糞って・・・クセモノですよね。(笑)
    ウチは知らない間に『モチの木』が生えた事があるわ。( ̄∇ ̄|||)

  2. ポタ より:

    かりん さま
    ちょっと近くで見ただけで違う植物のように見えますから、アブやハエはもっと違うものとしてみているんでしょうね。
    どうせ生えるんだったら、もっといいものが生えてくれればいいのに。鳥がばら撒く種はいらないものばかりで、おまけに伸びるのが早いんですよね。

  3. 菜園ブログ より:

    ヤツデの花
    接近して見ると、何時も見ているヤツデの花と別物の様ですね。
    序でにお聞きして恐縮ですが、農園の空地で這う様に咲いている赤い花をデジカメで接写して見せたら「イヌノフグリ」と言われ、帰って図鑑をひいたら、花時は3,4月と書いてありました。イヌノフグリは今頃咲くのでしょうか?

  4. ポタ より:

    sasagawa さま
    イヌノフグリは赤というより青い花です。返り咲きもあるかもしれませんが、花期は春ですね。デジカメの画像を送っていただけますか?

  5. notti より:

    ヤツデ
    以前にヤツデを育てていました時に花が咲きました。
    まだカメラに余り興味のない時で、接写でとりますと綺麗な花ですね。
    こちらでは外で越冬は無理で家の中も場所をとりその内無くなりました。
    暖かい所では鳥などを介して自然に生えるんですね。
    育てた事ありませんがナンテン、マンリョウも冬は家の中です。

  6. ポタ より:

    notti さま
    ヤツデやナンテン、マンリョウなど、当たり前に自然に生息している植物のように思いがちですが、nottiさんのコメントをいただくたびに植生の違いを再認識させられます。
    今年は、種子から育てて5年目のアボガドを戸外に植えてみました。寒さに耐えてくれればいいと思いますが。沖縄以南に自生しているカメリア・ルチュエンシスという植物は20年前から庭で育っています。

  7. 吉ちゃん より:

    Unknown
    ヤツデの花もこうしてみると綺麗なもんですね。
    我が家でも鳥が飛んできてその糞が芽を出していますが、魔よけの働きがあるとは知りませんでした。
    おまじないも含めて大事にしなければ・・・。

  8. ポタ より:

    吉ちゃん さま
    植物にも植えてはいけないといわれているものもありますね。グミは長男が伸びない、ビワは病人が出るとか。グミはひこばえがたくさん出て主枝が伸びないためです。ビワは葉が薬用になるために庭に植えたそうですが、それが逆になったのですね。私はナンテンをたくさん植えてあります。難を転するとか。語呂合わせですが。