アセビの花

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 アセビは漢字で馬酔木と書く。本州から九州の乾燥した山地に自生する植物だが、庭や公園にも植栽する。いろいろと語源説があるが、馬が食べると足が不自由になることから、足癈(アシジヒ)からアシビ、アセビと転化したという。

 しかし、それはひとつの説であり、馬は直感的に分かるらしくアセビを食べないと聞いたことがある。そういえば、奈良の若草山にはアセビがたくさん生えている。鹿は樹木の皮や芽を食うが、毒だというのが分かるのだ。初夏に訪れた、長野県の高ボッチ高原にはレンゲツツジがたくさん咲いていた。高原は放牧地だが、牛はレンゲツツジが毒だというのが分かるのだ。毒草だと知らずに食べて中毒をするのは人間だけだ。

 アセビは、葉を煎じて殺虫剤などにしたそうだ。今でも、自然農法の本を見るとアセビによる殺虫を説いているものもある。アセビの煎汁は化学薬品ではないが、このような有毒物質を使うのは自然農法に反するのではないかと思うがどうだろうか。

コメント

  1. 馬が酔うほど
    体の大きな馬がヨタヨタするほどの毒なんですね。
    畑に使っても、毒が残って、人間コロリでは。
    赤花馬酔木は早咲きですね。
    我が家の鉢植えは5粒ほど開花しています。
    また、近くの水戸黄門、西山荘でも咲いています。
    西山荘入口「桃源」の庭に赤花馬酔木の植栽が100本くらいあります。

  2. 菜園ブログ より:

    アセビ
     庭に5本程あったアセビは、現在ヒョロヒョロのが1本残っているだけです。アセビは都会の排気ガスに弱いのですかね? アオキも同じ様な状況です。
     除虫菊の成分が化学合成で作ると無農薬にひっかかり、アセビの毒性が抽出された煮汁はひっかからないのはおかしいですね。農薬会社のかたをもつ訳ではありませんが。

  3. かりん より:

    Unknown
    きゃぁ♪ 可愛い~~♪ (●´艸`)
    アセビの花って…スズランを思わせる様な、とっても可愛いお花なのね♪
    こんなに可愛い姿なのに、毒があるなんて・・・。
    >毒草だと知らずに食べて中毒をするのは人間だけだ。
    絶対に私だったら・・・それっぽい。( ̄∇ ̄|||) (笑)
    極力、拾い食いはやめる様~心がけます。ゞ( ̄∇ ̄;)(笑)

  4. ポタ より:

    ぎゅうちゃん
    分解までどのくらいかかるんでしょうね。とくに、収穫直前では問題があると思いますね。
    西山荘にはまだ行ったことがありませんが、今度行ってみたいと思います。ベニバナアセビは自然にはないと思いますので園芸種でしょう。

  5. ポタ より:

    sasagawa さま
    公害に弱いのでしょうか。よく分かりませんので、機会があったら勉強しておきます。
    農薬の基準をしっかり見直してほしいですね。詳しくは覚えていませんが、天敵や重曹、食酢も特定農薬ですから、自然農法といっても知らないで農薬を使っていることもあるかもしれませんね。

  6. ポタ より:

    かりん さま
    >きゃぁ♪ 可愛い~~♪こんなに可愛い姿なのに、毒があるなんて・・・。
    綺麗な花には、棘ではなく毒があるんですね(@ 。@)トリカブトやジギタリス、クリスマスローズ、オシロイバナ、スイートピーにもありますよ;(^.^);
    >極力、拾い食いはやめる様~心がけます。ゞ( ̄∇ ̄;)(笑)
    ということは、かりんさんは今まで拾い食いをしていたんですね(笑)もう、きょうからやめてくださいね(=^△^=)

  7. notti より:

    アセビ
    アセビ外でもう咲いているのですか。
    見た事がないようですね。
    花は綺麗ですけど毒がありますか。
    色々と分かって楽しいです。

  8. ポタ より:

    notti さま
    そちらはまだ雪でしょうけれど、こちらはもう春です。でも、例年ですといまごろ雪がよく降るんですが、今年はこのまま春になりそうです。
    北海道にはアセビは自生していないようですね。津軽海峡を境に、大分植物が違いますね。
    昔は、ポットントイレ(笑)の中に葉を落としてウジ殺しに使ったようです。

  9. 吉ちゃん より:

    Unknown
    アセビは馬は食べない事は知っていましたが、レンゲつつじは牛が毒だと言う話しは知りませんでした。
    偶然かも知れませんが、私の故郷は長野県ですが高ボッチを下った所に祖父母の墓があり毎年墓まえりに行くんですよ。高ボッチにも車で行きますがレンゲつつじが綺麗ですね。高原の牧場に放牧している牛達はきっとこのつつじは食べないんでしょうね。
    小学校にあがる前まではこの地で生活していたんです。今年も又高ボッチにも行こうと思っています。

  10. もいもい より:

    アセビの毒
    アセビの葉を取って煮出しして散布したことがあります。
    効果はありました。
    私は天然の毒は分解してくれる微生物がいるので量を間違えなければ問題がないのでは、と思っています。
    ただ、我が家のアセビは管理が悪く枯れかけているので農薬としては今は使っていません。
    今はほとんどの野菜を無農薬で作っているので、よほどのことが無いと農薬自体使いません。
    ジキタリスも毒だそうですが実際に試してはいません。

  11. ポタ より:

    もいもい さま
    生産目的でなければ、無農薬が一番ですね。
    ジキタリスやトリカブトは試してみない方がいいですね。猛毒ですから。キョウチクトウも猛毒です。

  12. ポタ より:

    吉ちゃん
    毒をもった植物ばかり生えているということは、そのあたりに草食性の動物が生息しているということになるそうです。
    高ボッチは吉ちゃんの故郷でしたか。アルプスも遠くに見えて、いいところですね。何も知らず、挨拶もせずに登ってしまいすいません(ペコリ)。
    ずっと前ですが、一人で、塩尻峠から夜明け前から歩いて高ボッチに登り、扉温泉の方に下りたことがあります。峠は小鳥の囀りでいっぱいでした。山登りしていたころの思い出です。下山道には独活がいっぱい生えていましたよ。