イラガ

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 画像はイラガの繭。固い殻に覆われている。

 イラガは果樹や植木などの葉を食害する害虫。日本には何種類か生息しているが、中にはサツマイモなどの葉を食べる種類もいる。体に生えた針に触れると激しい痛みを感じる。このイラガの繭はカキノキについていたもの。同じ種類のイラガの繭でも、個体によって表面の模様が異なっている。

 子供の頃、この殻をかいて中からとりだした幼虫を丸ごと針につけ、木曽川の急流でウグイを釣ったものだ。餌が大きいので釣れてくるウグイも30㎝を越えた大物だった。中の肉の部分を針につけ、真綿でまいてタナゴ釣りの餌にも使ったが、いまでも使っているのかどうかは不明。害虫でも意外なところで役に立つものだ。