トウモロコシの雌花開花

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 トウモロコシの雌穂(雌花)が出揃った。雌穂の先には細くてたくさんの絹糸(シルク:雌しべ)が出ている。この1本1本の細い雌しべの元にトウモロコシのつぶつぶが繋がっていると思うと、不思議な気がする。

 雄花(雄穂に咲く)から出た花粉は風に飛ばされて雌穂の先の雌しべにつく。その花粉が発芽して花粉管を伸ばし、胚に達し受精するのだ。普通の植物ならば雌しべの柱頭から胚まで長くても10センチ足らずだと思うが、トウモロコシの雌しべは非常に長い。この長い雌しべの中を通って花粉管が伸びていく様を考えると不思議だ。

 雌しべ(シルク)が伸び始めた頃に、ちょうど脇芽の雄穂が伸び始めた。そして、早いものは開花し始めている。「脇芽は全部欠いてしまうように」と書いた本もあるが、雌しべが出始めた頃は雄花の花粉が少なくなってきた頃だから、受粉がうまくいかない可能性もある。だから、脇芽は欠かずにその雄花の花粉を当てにした方が受精の可能性は増す。

 いま、私の畑では、脇芽の雄花と雌しべの伸びた雌穂が並んでいる。花でいえば、脇芽の雄花と主枝の雌花が並んで咲いているということだ。

 この時期に注意することは、トウモロコシの芯や実に入り込んで食害するアワヨトウ。防除法は、トウモロコシの幹や葉の付け根に鋸屑のようなものを見つけたら、そこに虫がいる証拠。その辺を探して退治することだ。

 少々の農薬なら使用してもいいという人なら、雄穂が出始めたときと雌しべが出始めたときに、ひとつまみの粒剤(デナポン粒剤:NAC)をまけば完璧に防除できる。ただし、この農薬はひと袋1キログラム入り。1本のトウモロコシに対し、2回から3回まいたとしても、まくのは1回に付きひとつまみくらいだから、使う量はたかが知れている。家庭菜園で作るトウモロコシくらいでは農薬使用も微々たるものなのだから、一部の殺菌剤でやられているように1回分ずつ小さな容器に入ったものも販売して欲しい。これは他の農薬についても言えることだ。

 この農薬は毒性が低く、分解も早い。とはいえ、どうしても無農薬にこだわりたいという人には、トウモロコシの株全体に防虫ネットをかぶせてしまうという手もある。4ミリ目のネットをかければ、アワヨトウの産卵が防げる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. カーメル より:

    Unknown
    今日は遊びに来ました~♪いろいろ
    ありがとうございました!
    とうもろこしは昨年作って、なんだかまめ、
    粒?がきれいに並ばず(涙)、また身のつき
    具合も悪く、今年は断念しました。
    写真のひげ(とうもろこしの)はさっと油で
    あげて塩を振って食べると美味しいですよ~!

  2. ポタ より:

    カーメル さま
    粒のよく入らないのは本数が少ないからです。複数列に何本も植えれば、受粉しやすいので粒もよく入りますよ。
    ひげを食べちゃったら受精しなくなっちゃいますよ!それで実が入らないんじゃないですか?
    美味しくても我慢です。
    ところで、カボチャの新芽は美味しいらしいですよ。昨日はヤマブドウの新芽の天ぷらを食べました。もう少し大きくなったら、サツマイモの葉っぱを食べる予定です。ゴーヤの蔓も食べます。

  3. ゆり より:

    Unknown
    うちのとうもろこしは不作でしたが、収穫しました。
    わき芽の雄穂も出てこず、うまく受粉できなかったようです。
    それでも甘かったです♪

  4. ポタ より:

    ゆり さま
    美味しいのがいちばん。ベビーコーンでも歯抜けトウモロコシでも自分で作ったのは美味しいですよね。

  5. もいもい より:

    植時
    トウモロコシの植時ってありますね。うまく行けばいいものが出来るのに、全然出来ないこともあります。もっともちゃんと消毒をすればいいのでしょうが…
    今年はポップコーンを含めて3種作っています。果たしてうまくできるでしょうか?

  6. 吉ちゃん より:

    Unknown
    私の畑のトーモロコシの雄花の花粉がばら撒かれしたの雌花の所にはもじゃもじゃした絹糸が沢山出ています。ポタさんの説明のようにトーモロコシは不思議な野菜ですね。家庭菜園をする前まではこんな事は考えもしてませんでしたよ。
    山梨農園は一列に並べてあるだけですが花粉の状況を考えるとはたしてどうなるでしょうか。

  7. ポタ より:

    もいもい さま
    トウモロコシは遅まきすると害虫の発生が多くなりますね。何でも適期に作れば、生育条件に適しているわけですから、病害虫の発生も少なく抑えられますね。

  8. ポタ より:

    吉ちゃん
    自分の子孫を残すためには強い遺伝子が必要です。自分の株の花粉が自分の雌しべについてしまうと、劣勢な遺伝子が発現しやすくなりますね。近親結婚と同じ理由です。ですから、トウモロコシは雌花と雄花の咲く時期をずらして、他の株の花粉で受精するように「考えて」いるんですね。こういうことはトウモロコシに限ったことでなく、多くの植物でいえることです。

  9. 菜園ブログ より:

    シルクの帽子
     先日、農園でシルクに布袋を被せてあるのを見付けて尋ねましたら「丁度、トウモロコシの頭の毛に被せると帽子、似合うでしょう!」との返事でした。
     家庭菜園は、いろいろな楽しみ方があるものだと呆れました。

  10. ポタ より:

    sasagawa さま
    それじゃ、受粉できないですね。
    このあと心配なのは収穫どきのカラスです。防鳥網をすっぽりかぶせるつもりなのですが、もっと誰でもお金をかけないで出来る方法はないものかと模索中です。なにかアイデアがありましたらよろしくお願いします。

  11. 小鳥沢 より:

    今晩は
    トウモロコシの雌花がきれいですね。
    手をかけて育てるのですね。
    6月21日「中玉トマト」を読み納得しました。
    初めて植えたトマトがピンポン玉の大きさになりました。
    毎日忘れず水をたっぷりかけていましたが、
    明日から水を控えます。
    教えてくださいまして、ありがとうございます。
    水を控えて甘いトマトになりますようにと願っています。

  12. ポタ より:

    小鳥沢 さま
    ありがとうございます。
    しかし、途中から急に水を切るのはどうでしょうか。もう、水たっぷりの環境に慣れていますから危険かも知れません。少しずつ控えていった方が良いのかも知れませんね。