コムギとオオムギ

シェアする

Pocket


《コムギ》


《オオムギ》

 この2種類の麦は、バンカープランツとして蒔いたもの。バンカープランツは、バンク、つまり銀行とプランツ、植物の合成語。これらの植物が銀行のように害虫をためるという意味だろうか。

 今年は新しい畑だったので、ソルガムを畑の周りに播いた。ソルガムもバンカープランツとして有効だ。ソルガムは糖分があるからか、アブラムシが好んで集まる。集まったアブラムシにテントウムシが集まって補その他る。その結果、畑の作物にまでアブラムシはやってこないのでは被害を免れる。

 アブラムシの直接的な被害は、植物からの吸汁によって植物体の生育が悪くなることだ。間接的な被害は、分泌物にカビが生えて(煤病)生産物を汚すこととアブラムシによって伝播されるモザイク病などのウィルス病だ。ところが、バンカープランツをいちど吸汁したアブラムシは、すでにウィルを持たないアブラムシになっているそうだ。その理由は、バンカープランツを吸汁したときに、アブラムシ体内のウィルスが、バンカープランツに移動してしまうかららしい。だから、畑の野菜などにアブラムシが畑の作物に着いたとしても、ウィルス病を媒介することがないということだ。コムギやオオムギなども同じ効果がある。

 コムギやオオムギ、ソルガムは農薬の飛散(ドリフト)を遮蔽する働きもある。家庭菜園では、農薬を使う機会も少ないと思うが、このような植物を、作物の間に植えておけば目的以外の植物に農薬が飛散することもない。

 今年は、3月から畑を始めたこともあって、夏になって畑の東と北側にソルガムを播いた。その効果があったのか、農薬を使用することもなくアブラムシの発生は全くなかった。風よけとしての効果もあるので、面積に余裕があったらぜひ取り入れたいものだ。

 

コメント

  1. otoupon より:

    バンカープランツ
    なるほど囮ですね!恥ずかしながら気ずきませんでした。農薬は最低限低毒性の農薬をどうしても使ってしまいますので参考にしたいと思います。ありがとうございました。

  2. ポタ より:

    otoupon さま
    3つもコメントいただいてありがとうございます。
    囮をおおいに使っています。ただ、ヨトウムシやオオタバコガは畑にやってきてしまいます。丈の小さな野菜はネットをかければいいのですが、大きな植物は防ぎきれませんね。トマトはオオタバコガで全滅しました。フェロモンとラップでも使わないとだめでしょうね。

  3. 女最高!!
    ドゥティは小学生までだよな?オレは昨日卒業してきたぜww
    http://fuyuiro.net/dprem/507

  4. 吉ちゃん より:

    Unknown
    コムギもオオムギもこんな効果があるんですか。
    いつもアブラムシにやられているのでこんなバンカーブランツを植えておけば良い野菜が出来るんでしょうね。私の所では狭い畑地ですが参考にさせていただきます。

  5. ポタ より:

    吉 ちゃん
    畑の周りにグルッと作りたいんですが、南側と東側は野菜が陰になるので作っていません。
    5坪の畑にも南側以外には播いています。