レンコン 酢バス 古代バス 大賀ハス

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レンコン(蓮根)は、ハスの地下茎。ハスはハス科(以前はスイレン科)の多年草だ。

レンコンを輪切りにすると穴が開いている。大きなものだけ数えると、その数は9から10個。穴は葉から根に空気(酸素)をおくるためにある。ご存じ、レンコンは田圃で栽培する。だから、土中には酸素が少ない。酸素不足にならないための空気穴なのだ。

空気を送るためならば、竹のように大きな穴1個で良いようだが、物理的には1個だけよりたくさん開いていた方がつぶれにくいらしい。よくできたものだと感心する。

レンコンは煮物にしても、酢バスにしても美味しい。穴が開いていることから、「先を見通す」という縁起を担いで、正月の「お節」などにはつきものだ。

ところで、昨年末に古代バスの種子を手に入れた。各地で古代バスの種が見つかり、栽培されているが、手に入れた古代バスは1951年に千葉県の検見川(現在の千葉市花見川区)で発見された「オオガハス」の種だ。オオガハス(大賀一郎博士が発見、翌年発芽)は2000年前の地層から発見されたもの。古代バスは、現在のレンコンのように地下茎が太くならないため食用には適さないということだが、HPで検索すると「古代バスの蓮根」なるものが……。いちど食べてみたいものだ。

この古代バスの種。早速室内で播いてみた。種皮が硬いので吸水しやすくするために、ヤスリで傷を付ける。そして、管瓶に水を入れてその中に播いた。うまく芽が出たら、ポットに田土を入れて、裏庭で眠っている睡蓮鉢で栽培してみようと思う。その前に、どんな芽が出てくるのかが楽しみだ。