加賀名物「小鯛寿し」

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 上野の鈴乃屋本店1Fでやっていた加賀物産展を覗いてみた。魚の干物や海産物、和菓子、梅干し、蜂蜜など地元の名産が、所狭しと並べられていた。

 金沢には大分前に行ったことがある。その時は、兼六園、武家屋敷、加賀友禅の工房、金箔を売る店、近江町市場などを見て回った。できれば松吊りに雪が積もっている景色などを見たかったのだが、その年はまだ雪がなく、見ることができなかった。できれば、もういちど雪のある季節に訪れてみたいと考えている。

 ところで、先日、桜餅を買ったら桜の葉がプラスチックフィルムに印刷してあった。近頃は、ややもすると寿し屋で使うササの葉までも、ササの葉模様を印刷したプラスチックのフィルムだったりする。ササの葉もそうだが、サクラの葉は殺菌力があるらしい。だから、それなりの役割があるわけだ。そんな働きの他にも、ササやサクラの葉には香りがある。

 物産展で買った「笹寿し」は、小鯛と紅ザケの押し寿しだ。もちろんササは本物。「小鯛寿し」の包みを開くと、ほのかにササの香りがした。そして、小鯛の上には小さな木の芽(サンショの葉)がのっている。食べてみると、今度は木の芽の香りが口中にひろがった。