千鳥ヶ淵のサクラ

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 通院のつきあいで都内に出たついでに千鳥ヶ淵のサクラを見てきた。昨日は強風が吹き荒れ電車も各所で徐行運転。平日だから空いているだろうと行ったのたが、たくさんの人で賑わっていた。

 満開のニュースが流れてから数日経っているので、サクラ吹雪が見られるかも知れないという考えもあって千鳥ヶ淵を選んだ。先日の上野は人とアルコールの臭いで、心地よくサクラを眺めるといった気分ではなかった。「花見の景色」を見にいったという気分だ。その点千鳥ヶ淵は違う。お堀沿いの道も狭いから酒宴はほとんどない。上野は、通路以外にはブルーシートが敷かれて宴会場になってしまっているので、サクラの木の下には近づくこともできないが、ここはサクラのトンネルの中をゆっくりと鑑賞しながら歩ける。

 地下鉄を九段下で降りて階段を上ると田安門が見えてくる。このあたりのサクラはかなり年を経ているらしく幹が太く、枝がお堀に向かって枝垂れている。田安門に向かう道の両側に植えられたソメイヨシノの老木もいい。田安門は江戸時代に再建された門ということだが、重厚な構えだ。門はもちろん、石垣や白い塀にもサクラはよく似合う。

 千鳥ヶ淵のサクラは、満開も良いが散り際が好きだ。散った花びらがお堀の水面を覆い、ピンクに染める。門を背景にして、花びらが時折吹く風に散っていく風景もいい。

 そんな様子を期待していったのだが、折しも強風。サクラは予想通り散り始めていたが、花びらは強風に飛ばされてどこへやら。お堀の水面はいつもと同じ水面。路側の窪みには、花の着いたまま折れた小枝も。残念ながら期待した風景は見られなかった。

 サクラは開花期が短い。天気もめまぐるしく変わる時期だ。だから、なかなか好機には恵まれない。そんなことも人を惹きつける要因のひとつなのかも知れない。

 そんなことを考えながら、カメラをザックにおさめて駅に向かった。

コメント

  1. 小鳥沢 より:

    さくら! サクラ! 桜!
    春爛漫・サクラがきれいですね~!
    テレビのニュースを見ていましたが、実際に花を愛でながら歩かれて、良かったですね!
    お花見をさせていただきました。