カボチャの交配

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《雄花の花弁を取り除く》

 カボチャはウリ科の野菜。ウリ科の野菜は雌花と雄花が別々に咲く。いわゆる雌雄異花だ。だから、雌花だけでは実を結ばない。といっても、中には例外がある。それはキュウリだ。キュウリは単位結果性が強いから雌花だけでも実が大きくなる性質がある。ただし、種は出来ない。果実を切って見ると白い種があるが、あれは粃(しいな)といって発芽能力がない形だけのものだ。

 アムスメロン、カボチャ、ズッキーニなどは、植物生長調整剤(人工的に作られた植物ホルモン)を花につけて実を大きくすることもあるが、通常は受精しないと実が大きくならない。そこで、この梅雨時の虫が少ないときには人工授粉する必要がある。

 人工授粉の方法は、雄花の花びらを取り去り、葯をむき出しにする。そして、雌花の柱頭に転がすように花粉をつける。それだけだ。雌花の受精能力のある時間帯は、早朝が良いが、10時頃までは可能だ。それ以後では雌花の受精能力が失われる。受粉した雌花の近くに日にちを書いたラベルをつけておくと収穫日が予測できて便利だ。

 ちなみに、雌花は花の元に小さな丸いカボチャがついているし、雄花には花柄だけしかないから子供でも見分けることができる。

 今朝も、8時前に畑に行き受粉してきた。あと40日ほどでミニカボチャが収穫できる。

コメント

  1. 蜂まかせ
    事務所の近くに茂宮かぼちゃの産地がありますが、ここでは蜜蜂の箱を畑において、交配しています。
    着果率はいいようです。

  2. ポタ より:

    ぎゅうちゃん
    うちの畑にも、クマバチやアシナガバチ、ハナアブも来ていますので、交配はしなくても大丈夫かも知れません。しかし、ならないと困るので念のためやっています。来年はミツバチ飼おうかな。

  3. もいもい より:

    交雑防止
    カボチャを何種類も作っているので交雑防止に人工授粉させるといいのでしょうが、わさわさに蔓を茂らせるので知らない内に受粉しています。やっぱり蔓の管理をしないとダメなんでしょうね。

  4. ポタ より:

    もいもい さま
    種を取るならば交雑は避けないといけませんね。目的の種を得るには蕾のうちに、花粉親と雌花に袋かけをし、花が咲いたら受粉して、また袋をかけておきます。花びらは邪魔ですから、蕾に袋をかけるときに取り去ります。花の咲く時期はめしべの先がぬれているかどうかなどで判断します。もう少しで咲きそうな蕾がいいですね。
    西洋カボチャの整枝は特別しなくても、樹勢が強いですから実がつきますね。私は孫蔓が茂りすぎたところだけ整理しています。

  5. ゆり より:

    Unknown
    畑では1株に何個もできるんでしょうね。
    うちは1個どまりのようです。(笑)

  6. 吉ちゃん より:

    Unknown
    キュウリは花が咲くとほとんど実になってしまうんで
    受粉をちゃんとされているんだと思っていましたが雌花だけでも大きくなる性質があるんですか。
    狭い畑なのでかぼちゃは栽培していませんが梅雨の時期は人工授粉をして実らせる苦労もされてるんですね。

  7. hana より:

    交配
    ポタさま
    カボチャの人工交配とは 本格的ですね
    でも楽しみ倍増ですね
    ミニカボチャが収穫の時期是非upして下さいね
    自然のものをいただける幸せを感じますね。

  8. ポタ より:

    ゆり さま
    一株で10個以上とれると思うのですが。3株あるから30個!捕らぬ狸の……。

  9. ポタ より:

    吉ちゃん
    キュウリでも露地の地這い栽培用の品種は、単為結果性が低いと聞いています。
    カボチャ生産者はミツバチを使っているらしいです。人工じゃ蔓の間に入って受粉も大変でしょうから。マスクメロンは温室ですから手でやりました。朝早くから。

  10. ポタ より:

    hana さま
    今のところ全部成功です。黄色くなったのは一個もありません。大きさがだんだんと小さくなるようです。