オンシツコナジラミ

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 オンシツコナジラミは昭和49年に広島などで初めて発見された外来の害虫だ。キュウリやトマト、ナスなどの野菜や草花、観葉植物などを加害する。オンシツコナジラミは、葉の裏についているので見ただけでは気がつかないことが多いが、葉を揺すると飛び立つので見つけることは簡単だ。

 このオンシツコナジラミはミニカボチャの葉裏についていたもの。よく似た害虫にシルバーリーフコナジラミがあるが、この違いは二枚の翅が合わさっているか開いているかでわかる。オンシツコナジラミは翅が合わさっている。

 オンシツコナジラミの直接的な害は、吸汁による植物の生長阻害だが、間接的な害としては分泌物による煤病(すすびょう)の発生がある。分泌物にカビが生えて植物が黒っぽくなるのを煤病というが、本来は病気ではない。

 オンシツコナジラミの天敵はツヤコバチの仲間。農薬を使う手もあるが、同じ薬をかけた場合、3世代経過すると薬剤抵抗性がついてしまうので、いくら農薬をかけても効かなくなる。防除は出来るだけ初期発生段階で行うことが大切だ。農薬を使わないで、粘着テープでつけてしまう方法もある。以前、温室でミニトマトを栽培したときには、オンシツコナジラミが大発生してしまい、とうとう最後は抜き捨てる羽目になってしまったことがあった。

 オンシツコナジラミは英語でホワイトフライwhite flyという。日本では何故かシラミではないのにシラミの名がついている。

コメント

  1. もいもい より:

    コナジラミ
    そういえばこんなの見たことがあります。
    どの程度の被害があるのでしょうか?
    繁殖力などアブラムシの方が被害が大きいと思っていましたが、これも要注意なのでしょうか?

  2. Yu より:

    Unknown
    ポタさん
    お早うございます。
    オンシツコナジラミは温室で育てているものだけつくのでしょうか。今お庭の植物たちに白い粉のような虫が沢山ついて困っています。お水などをかけると虫はさっと飛びますがその後にも白い粉が茎にも葉にも沢山残っていて・・・。どのようにしたらよいのでしょう。

  3. ポタ より:

    もいもいさま
    施設栽培ですとかなり問題になりますが、露地ではアブラムシほど被害はないと思います。

  4. ポタ より:

    Yuさま
    庭の植物についているのがそうだと思います。大きな被害にはならないと思いますが、昨年軒下栽培のトマトにたくさん出たときには百均のハエとり用粘着シートをつるしておきました。黄色いシートで5枚100円です。それでほぼ絶滅しました。
    あとは、粘着テープを虫のいるところにくっつけてとる方法もあります。手動ですから手間がかかります。

  5. hana より:

    我家も・・・
    ポタさん
    我家もYuさんのように白い虫がつきます
    ポタさんのコメントのように100均でもとめて
    試してみます
    有難う御座いました。

  6. ポタ より:

    hanaさま
    ホームセンターなどには農業用のもありますが、少々値段が高めです。私は部屋の中の鉢物に発生するショウジョウバエなどにも使います。たまに台所にも……。

  7. 菜園ブログ より:

    オンシツコナジラミ
     オンシツコナジラミは戦後の害虫のわりには、おおきな顔をしているのですね。
     うちでは野菜よりも草花によく付くので、花には消毒で対応しています。

  8. ポタ より:

    sasagawaさま
    害虫は、新しく入ってきたものほど大きな顔をしているようですね。
    オンシツコナジラミは、雑草にもよくついていますね。私の畑は、さいわいカボチャだけにしかついていません。

  9. saayananoda より:

    コナジラミ
    コナジラミがシラミではないと初めて知りました。
    中山のおじいちゃんは教えてくれませんでした。
    コナジラミが付いていると聞くたびに何だか体が痒くなっていたのが不思議です。

  10. ポタ より:

    saayannanoda
    紛らわしい名前をつけたものですね。
    ノミハムシなんていう害虫もいますが、ノミとはちがいます。