坊主知らずとネギ坊主

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一本ネギのネギ坊主が出はじめた。

 ネギは、一定の大きさの株が冬の寒さに一定期間あうと花芽ができ、高温・長日になると「とう立ち(薹立ち:花茎が伸びてくる)」する。ネギ坊主は、ネギがとう立ちしたもの。ネギ坊主は、苞という薄い幕に包まれた蕾の集合体だ。とう立ちが始まるとネギはかたくなり食べられなくなってしまう。

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 一本ネギといわれる品種は、分蘖(ぶんげつ:株分かれすること)しないか、あるいは分蘖が少ない品種の仲間。一本ネギは、花が咲き終わって種ができる頃になると、葉梢のつけ根(茎)の部分から新しい芽が出てネギが再生し、古い株は枯れてしまう。だから、そのまま植えておけばネギが絶えてしまうことはないが、これでは効率が悪い。そこで、農家では新しく種をまき直して栽培する。

 「坊主知らず」はネギ坊主ができない品種。3年ほど前にネギ産地である埼玉県東部の農家で苗を戴いた。ネギ坊主ができないから、冬越ししたネギがとう立ちする時期になっても収穫ができる。株が増えたらバラして適当な間隔に植え直せば良い。一本ネギよりも味や香りが劣るといわれるが、家庭菜園にはうってつけの品種だ。

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