キンバエの一種

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ポタケで見つけたキンバエの仲間。

 「ハエが手を擦る足を擦る」とは、よく言ったもの。まさに、足を擦っているキンバエだ。ちなみに、ハエだけでなく、昆虫が体を擦っている場面にはよく出くわす。
 この仲間は郊外の人家周辺でよく見られるハエで、金色に光って見えるが、腐ったものや獣の糞、動物の死体などに集まる。幼虫(ウジ)もこれらを食べこれらを食べて育つ。だから、不潔な昆虫のように思いがちだが、彼ら自身は潔癖症なのかも知れない。

 ところで、最近はタンパク源として、ハエを利用する研究も進んでいるようだ。いわゆる昆虫食だ。ハエは、自然界では腐ったものや家畜の糞などを分解して、自然に戻すという大切な働きをしているが、病原菌の運び屋でもある。釣り餌の「サシ」はハエのウジで、ずっと以前から利用されている。しかし、家畜や養魚用の飼料ならまだしも、人の口に入るタンパク源には抵抗がある。

 ところで、畑で観察しているとハエもよく花にやって来る。訪花昆虫というとハナバチやアブ、チョウなどが上げられるが、きっとハエも授粉に一役買っているのだろう。

顔を洗い終わって、後ろ足で翅をぬぐっている。