ポット植えの食用ホオズキの2番花が咲いている。
種類はシマホオズキと思われるが、購入した苗には食用ホオズキとしか書いてないので種類は不明。
食用ホオズキは最近人気が出てきた野菜だが、浅草のホオズキ市などで売られるホオズキとは違う仲間。南米産原種の種類でホオズキのように苦みがない。
食用ホオズキには、ストロベリートマト(学名:プルイノサ)とか、インカベリー(学名:ベルウィアーナ、和名:シマホオズキ)と呼ばれる種類があるが、どちらも熟すと甘くなり生食やゼリー、ジャムなどにする。しかし、市場に出まわって種類がどちらなのかは、これまた不明。
この他にも、トマティロとかトマティーヨ(学名:イクソパルカ)と呼ばれる、スープやサラダなどに利用する熟しても甘くならない種類もある。この種類は熟すと萼(まわりを包んでいる袋)が割れるので見分けがつく。
食用ホオズキには、体内脂肪コントロールしたり、コレステロールを下げる働きがあるイノシトールをたくさん含んでいるそうだ。また、鉄分などのミネラルやビタミンAの含有も多いのも特徴。そんな理由で人気が出てきたのかも知れない。
畑で栽培
種からでも簡単に栽培できるが種子の入手がやや困難。ポタジェではネット通販で買っている。最近はホームセンターなどでも苗を購入できるので便利になった。
畑に植えるときには、株が大きくなるので畝幅60〜70㎝、株間50㎝〜60㎝にする。
元肥は、1㎡当たり、堆肥3㎏、苦土石灰100g、化成肥料50〜100gほどまく。最初の実が大きくなったころから、1ヶ月に1回1㎡あたり化成肥料30gほど追肥。
窒素肥料が多すぎると病気にかかりやすくなるので注意する。
ポットやプランターで栽培
直径30㎝のポット(尺鉢)か大型の野菜用プランターがよい。
用土は、自分で配合するのは大変なので、市販の野菜用肥料入り培養土を使用するとよい。庭の土や畑土そのままではポット栽培などには適さないので注意。
追肥は1ヶ月に1回のペースで化成肥料をまくか、3週間に1回のペースで液肥で追肥。
ポットの置き場は、風通しがよく、一日中日が当たる場所がよい。
ポタジェ流では植える前に緩効性肥料を一握り混ぜている。あとは生育状況に応じて液肥を追肥。ポットやプランターでは、灌水で肥料が流亡しやすいので緩効性肥料(商品名マグアンプなど)の方が適している。
収穫
完熟すると萼(実を包んでいる袋)が黄色くなり実が落ちやすくなるが、そのくらいまで熟すと甘さが増す。落ちたばかりの実を拾い集めて食べるのがポタジェ流。その方が収穫も楽だ。
食用ホオズキの花。
上:熟すと甘くなる種類。下:熟しても甘くならない調理用の種類。