今年も我が家のムベ棚にキジバトがやって来た。
鳥の巣というと枝や草が絡み合って、ほぐれないようにしっかりと編み込んだように作られたものが多い。しかし、キジバトの巣は小枝や太めの枯れ草を枝の上に載せただけの簡単なものだ。それでも卵が落ちたことがないところをみると、それで十分なのだろう。
見ていると雄は忙しく巣の材料を運んでくるが、雌は巣でじっと待っている。雄が巣の材料を運び、雌が巣づくりをしているようだ。いまはまだ抱卵していないので、雌も夜になると雄と一緒に巣を離れてどこかへ帰っていく。そして、朝になるとまた巣作りにやってくる。
雄は時々巣のすぐそばの枝に留まる。そして、周りを見回しながら喉を膨らませて、ホホッホーホー ホホッホーホーと低い声で何度か鳴く。雌に何かを語りかけているのだろう。巣作りを始める前は、クーともグーとも聞き分けられないような声で、巣作りの場所に雌を誘っていた。鳩には鳩の会話があるようだ。
一昨年は抱卵したばかりで台風がやってきて孵化に失敗した。昨年も雛は孵ったが大雨で雛が濡れてしまったのか、羽が生えだした段階で死んでしまった。2年連続の繁殖失敗だ。今年はどうだろう。無事雛が誕生して巣立って欲しいものだ。
最初は玄関を開ける音でも飛び去っていたキジバト夫婦もだんだんと慣れてきて、そばに近寄っても逃げなくなってきた。庭にはコンテナや鉢物があるので、毎日1回は水やりのために巣のすぐ下を通らなくてはならない。慣れてきたといっても、いつも怯えていては子育てもままならないだろう。だから、水やりの時以外は庭を歩きまわることも出来ない。
今日も、部屋のガラス越しに雄が小枝を運んでいるのが見える。雛が巣立つまではガーデニングも我慢だ。
コメント
こんばんは
庭に巣があるなんてすごいですね!なんて・・・
satoの住んでるトコはその辺にいます。(笑)
キジもいるのでどちらの鳴き声もしょっちゅう
聞こえます。写真は雄?雌?どちらでしょう?
すごく良く撮れてます!!