ジャンボニンニクを収穫した。
昨年、産直店で丸い粒のニンニクを見つけて買ってきた。
いままで、何回か一粒種の栽培を試みているが、寒さに弱く途中でで絶えてしまっている。
この丸いニンニクは、ことによると耐寒性のある一粒種かも知れない。売り場にはニンニクと表示してあったので、そんな期待をして購入した。
秋に、他のニンニクと一緒に植えつけたが、年内にはかなり大きくなった。その姿は、いままで失敗してきた一粒種とよく似ている。
ところが、蕾が膨らむにつれて、薹が真っ直ぐ上に伸びていることに気がついた。
一粒種を含めて、ニンニクの仲間は薹の途中が曲がって、蕾が下を向いて伸びてくるはずだ。
この時点で、正しいニンニクの姿でないことに気がついた。
そして開花した花を見て確信した。
なんと、ジャンボニンニクではないか。
看板に偽りありだ。
ジャンボニンニクはエレファントガーリックまたは無臭ニンニクともいわれている。
しかし、分類上はニンニクの仲間ではなく、切り花などに利用されるアリウムの仲間。
ニンニク臭もなく食べやすいということが謳い文句だが、ニンニク臭がないこの仲間にはニンニクのような薬効はない。
ところで、このジャンボニンニク。
掘ってみると、ニンニクのような鱗片の塊のまわりに小さな木子(きご:子球)が何個か着いていた。
この木子を植えてもジャンボニンニクができるが、鱗片を植えるのと違って収穫まで何年もかかってしまう。
これまで、耐寒性のある一粒種と思い栽培してきたのに、ちょっと裏切られたような気分もするが、綺麗な花が見られたので結果オーライとしようか。
コメント
ジャンボニンニクはニンニクではないんですね。うちでも毎年のように花が咲きますが、ニンニクとして食べる気にはならず放置しています。木子から増えてあちこちの畝から大きな花が出ています。ずっと以前にこの花と同じような球根を花壇に植えたことがあり、ニンニクかなと疑っていました。アリウムという名前を忘れていました。アリウムでもないんですね。
一粒ニンニクもありますが、これはニンニクですか。たくさんは増えないですが、今年2粒できました。こちらを増やします。
ぎゅうちゃん
アリウムはネギ属の学名で、ネギやタマネギ、ニンニク、ラッキョウ、リーキなどがこの仲間になります。しかし、日本の園芸界ではアリウムというとギガンチウムなどの花卉のアリウムを指すようです。
同じアリウム属でも、ジャンボニンニクはニンニクの仲間とは違い、リーキの仲間に入ります。ですから、ニンニク特有の臭いはないと思います。ただ、形状がニンニクに似ているので、ジャンボニンニクとか無臭ニンニクという名前を着けたのでしょう。
一粒種は中国では栽培されているようですが、日本ではほとんど栽培されていないと思います。私は、中国から輸入された種球を植えて2回実験してみましたが、芽は出るものの越冬できないで枯れてしまいました。寒冷紗のトンネルでもダメでしたから、ビニールハウスでないと越冬できないかも知れません。寒さに弱いようです。
先ほど収穫しましたが匂いは普通のニンニクと同じ匂いがしますよ。 多少少ない程度です、食べた後の匂いはまだ確かめていません。
宮田 豊秋 様
blog訪問ありがとうございます。
ジャンボニンニクは、ニンニクと臭いは似ていますが、弱めだと思います。
インスタのタキイ種苗さんの最近のpostにも、ジャンボニンニクについての情報が出ています。
参考になさって下さい。
タキイさんにも、紛らわしいのでジャンボニンニクの名称を何とかして欲しいといっているのですが。
タキイさんにもジャンボニンニクとニンニクの違いについて、たくさん質問が来るそうです。
私も執筆するときには、必ずニンニクとの違いを書いています。
ジャンボニンニクはリーキ(西洋ネギ)に近い仲間で、草花のアリウムと同じ仲間です。
私も栽培したことがありますが、ニンニクのように球が分かれていなかったという記憶があります。
増殖するには、球のまわりについた木子(小さな球根)を使います。
ちなみに、花を咲かせてみると、ニンニクとの違いがはっきり分かると思います。
ニンニクでないことから、栄養価もニンニクとは違うと思います。
中で球が分かれない品種に、1球種というのがありますが、中国からの輸入ものです。
この品種は球が普通のニンニクよりも小さいです。
花が咲くということなので、輸入ものを何度か買って植えてみたのですが、冬の寒さで枯れてしまったり、萠芽しなかったりで、今だ成功していません。