フジバカマとヒマワリの絵を描いた。フジバカマもヒマワリも同じキク科の植物だ。
フジバカマはどこにでも生えていた野草だが、いまは滅多にない。絶滅が危ぶまれている植物だ。最近は切花や鉢植えなどで園芸店に並んでいる。紫ばんだ渋い花だ。
このヒマワリ(ダイアンサス)はゴールデン ピラミッドという。和名はヤナギバヒマワリ。花だけ見るとヒマワリに似ているが生えているところからは、およそヒマワリとは似使わない。草丈1メートルほどになりたくさんの花をピラミッド状につける。最近は切花として花屋さんでも売られる。
フジバカマの花はゴボウの花に似ているし、ヤナギバヒマワリはキクイモの花と似ているが、ちょっと見ただけでは同じ科のようには見えない。しかし、花弁を抜いて(本当は1個の花だが)花の構造をよく観察すると同じ科だということが分かる。
フジバカマの花の先に細く見えるのは二つに分かれた雌しべで、筒状花(管状花)が数個集まって花が出来ているが、ヒマワリは、周りをぐるっと花びらのような形の舌状花が囲み、中央に芯のように筒状花が集まっている。キク科の花には舌状花だけのもの、ヒマワリのように舌状花と筒状花の両方があるもの、フジバカマのように筒状花だけのものの3種類がある。
花を愛でるのも良いが、たまに解剖してみるのも面白いものだ。
コメント
フジバカマ
フジバカマ図鑑見ましたら北海道に自生してないのでしょうか。
花の見分け方難しいですね。葉を見なさいと言われますが。
こうして絵を見ますとまた違った風情を感じますね。
notti さま
絵は雰囲気で描いてますから、本物とまったく違います。細密画だと細かく絵のでいいのですが、水彩画ですからイメージです。
フジバカマ
フジバカマの渋い色が出ていていいですね。 先日農園でフジバカマを植えておられる方から頂いた一枝は、いまだに変らない花を楽しませてくれています。切花でも丈夫な花ですね。
Unknown
わぁ~♪ とっても優しくて、素敵な絵ですね~♪ (*^_^*)
たまに解剖してみる…ポタさんの研究熱心さには、頭が下がります。(。-_-。)
「あ、咲いた!」「あぁ、枯れた」の世界の私・・・
激しく反省です。 ( ̄∇ ̄*)ゞ (笑)
sasagawa さま
私の周りでも菜園に植えている人が多いです。目立たない花ですが、侘びさびを感じさせられる花ですね。
かりん さま
かりんさんにはいつも感動していただくので励みになります。春と今の時期は描きたいものが一杯あって気がせいてしまいます。でも、遅々として進まずです。昨日はネリネを描いていました。完成したらブログに載せますので、また見ていただけますか?
解剖は大好きです。実も中を切って見ないと気が済みません。これって変でしょうか。