これでも不耕起農法?

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 画像はパセリ。脇に出ている茶色い棒は昨年栽培したナスの茎の残骸。じつは、この畝はナスを根元で切りとっただけで抜きとってはいない。そうすることにより、残った根が腐って土中に空洞ができる。その空洞が雨水などの通り道になり、空気が入る空隙にもなる。だから、耕さないでも土がフカフカになるのだ。森林や林の土が軟らかい理由と同じだ。

 ポタケの畝の位置は固定している。畝はいつも畝として、通路はいつも通路として使用している。通路は1~2年に1回耕すことがあるが、畝は原則的に耕していない。畝の幅は1m、長さは2mまたは3m。栽培する種類によっては5mや6m畝にすることもある。幅幅が決まっているから面積が計算しやすい。よって、肥料計算も暗算でできるほど簡単だ。それだけではなく、畝を踏むことがないので土が固まらない。

 問題はマルチをしている時の元肥施肥だ。その時だけはマルチの片方だけを剥がし完熟堆肥をまき、軽く耕している。マルチフィルムはなんども使い回す。苦土石灰は土の表面にまいても地中に移動しにくいので、完熟堆肥と一緒にまくこともある。いちばん効果的なのは消石灰を使用することだ。消石灰なら、地表にまいても地中に移動するからだ。不耕起農法という農法があるが、ポタケの農法は、変則不耕起農法とでもいえようか。

 この農法にしたのは楽ができるから。畝が同じならいちいち測る必要がないし、耕す回数が少なければ芽を出す雑草も少なくなる。なぜならば、雑草の多くは好光性種子といい発芽に光を必要とする。耕さなければ土中から土の表面に出ることもないから発芽しない。雑草の種子は土中で何年間も生き続けるが、光を当てないことにより強制的に休眠させていることになる。

 という理由で、このパセリ栽培を試みているが、果たして理論どおりに育つかどうか。ちなみに、ポタケの栽培はすべてこの方法で行っている。