エカキムシ

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レモンにエカキムシが発生した。
葉肉に潜り込んだ幼虫の食害痕が、くねくねと線のようになっている。
それが、一般にエカキムシと呼ばれる由縁だ。

lemon hamoguri.jpg

エカキムシは俗称。
野菜を食害するのはハエの仲間で、ナモグリバエやマメハモグリバエなどの幼虫。
ネギのエカキムシはネギコガという蛾の幼虫。
レモンのエカキムシもミカンハモグリガという蛾の幼虫で、カンキツ類に発生する。

いずれも、葉肉を食害するが、カンキツ類では食害されたところから細菌が入り、『かいよう病』が発生することがあるので注意する。
プランターの野菜や鉢植えのレモンなら葉の上から幼虫を指で潰すことでもあるていど退治できる。
しかし、背が大きな庭植えや畑の果樹では無理なこと。

※かいよう病
強い風が当たって傷ついた部位や、ミカンハモグリガ幼虫の食害痕から発生する細菌性の病気。
はじめ、円形で淡黄色、水浸状の病斑。後に中央がコルク化してかさぶた状になる。
カンキツ類によって抵抗性が異なる。

発生初期の病葉や緑枝、果実を摘み取ってしまう。
予防するには、ミカンハモグリガの防除、防風垣や防風ネットの設置をすること。