ソルガムはソルゴーともいうイネ科の植物。中国名は高梁(コウリャン)。白酒の原料に使われる。和名はモロコシ、別名、タカキビ、モロコシキビ、トウキビなど。
畑に播いたのは実を収穫する目的ではない。ソルガムはアブラムシが好む植物だからだ。ソルガムを植えておくとアブラムシが集まってくる。しかし、このアブラムシは野菜には着かないアブラムシ。そのアブラムシを食べに、テントウムシやクサカゲロウ、アブラバチなどがやってくる。さらにそれらの虫を求めて、アマガエルやカナヘビ、カマキリ、小鳥なども集まってくる。そして、それらの昆虫や小動物が畑の害虫も退治してくれるのだ。バンカープランツはアブラムシに対しては絶対的な防除効果があるので試してほしい。畑が狭かったらプランターにまいて、畑のあちこちに置くだけでもよい。
ちなみに、私がポタケを始めたのは一昨年だが、その年からバンカープランツをまき始めた。冬はコムギやオオムギ、ライムギなど寒さに強い作物だ。これらにも野菜には着かないアブラムシが発生する。夏は、主にソルガムをまいている。そのほかにも、ヨモギやトウモロコシ、秋にはコスモスやヒマワリなども利用している。
そのためか、ポタケの野菜にはアブラムシが全くといっていいほど出ないので、アブラムシの写真を撮りたいときには、よその畑に向かう(笑)
しかし、バンカープランツだけで害虫が全くいなくなったわけではない。タバコガ類やハスモンヨトウの幼虫はうっかりすると大被害をもたらす。でも、これらイモムシどもは図体が大きいから捕殺すれば何とか問題を解決できる。アブラムシの場合は、一匹ずつ捕殺というわけにもいかないので、いまはバンカープランツ様々だ。
コメント
バンカープランツ
バンカープランツは、我々の共同農園では、なかなか使い難いと思っていました。
植木鉢に蒔いて、あちこちにそれを置き、邪魔になれば移動すればよい。 なるほど、これはアイデアですね。
試してみましょう。アブラムシに限定して考えればいいわけです。
菜園ブログ さま
是非試してみて下さい。
近くの農家でもほとんどやっているのを見たことがありませんが、以前はムギの間にマクワウリなど作っていましたよね。農家も忘れてしまったのでしょうか。
Unknown
うわ~勉強になります、ありがとうございます
早速ソルガム探してこようっと
うちの琉球ヨモギに虫はついていません
こちらのやつは虫がつかない品種なんでしょうかね~・・
花凜 さま
ソルガムは1㎏ほどの大きな袋しかないんですよね。私はネットで買っています。ムギも実をとる目的でなければ、いまからまいても芽は出ますから大丈夫ですよ。私もつい最近播きました。
琉球ヨモギ、私も試していますが、いまのところ虫は付いていません。
Unknown
ポタさん
お早うございます。
ポタさんの防虫方面白いですね。農家の方も取り入れているのでしょうか。私は菜園をつくっている方にポタさんの知識を知ったかぶりしてお教えしています。
私は今蘭のカイガラムシに悩まされています。昨年ちょっと体調が悪く消毒を怠っために今年はとても重症になってしまって・・・。こうなると手の施しようもなく困っています。
Yu さま
体調はよくなられたのですか。
カイガラムシは家の中の植物にもいつの間にかついていますね。昨年は食用サボテンにビッシリついて1本枯れてしまいました。今冬からはベランダに出しっぱなしにしましたら、いなくなりました。
風通しが悪いと多発するようですね。私は本数が少ないですし、薬も使いたくないので歯ブラシで落としています。