セレベス

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セレベスを食べた。セレベスは親イモと子イモの両方を利用できるサトイモだが、売っていたのは親イモだ。芽が赤いのが特徴。

サトイモを大まかに分けるとつぎのようになる。

・子イモ専用:石川早生(いしかわわせ)や土垂(どだれ)
・親イモも子イモも利用できる:赤芽(あかめ)、セレベス、エビイモ
・葉柄(ずいき)と親イモ(実際には親イモと子イモがくっついたもの)両方を利用する:八つ頭(やつがしら=)
・親イモだけを利用する:筍イモ
・葉柄(ズイキ)だけを利用する:蓮芋(はすいも)

サトイモは、日本に2000年も前に渡来した野菜だけあって、たくさんの種類がある。ここにあげたもの以外にもたくさんの種類がある。

セレベスの名の由来については手持ちの本にいなかった。そこで、インターネットで調べてみたら、「インドネシアのセレベス島から伝えられた」と出ていた。しかし、いつごろ伝えられたのかなど詳細については触れられていなかった。

セレベスは、寒さに弱いので栽培は九州地方に多いということだ。セレベスの肉質は、ホクホクして、煮くずれしにくいから煮物に向く。

ところで、子イモ用のサトイモの種芋は、もちろん子イモだ。その子イモの保存は、親イモにつけたままでないとうまく保存できない。子イモを分離してしまうと、切り口から貯蔵中に腐ってしまうからだ。だから、種イモを植え付ける頃になって、親子くっつけて保存していたものから子イモを離す。いつまで経っても臑をかじっているドラ息子みたいだ。