ジネンジョのムカゴ

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ジネンジョ(自然薯)のムカゴが手に入った。山歩きをしていると、雑木林などの林縁でムカゴ(零余子)がついている自然薯を見かけるが、まとまって獲れることはまれだ。

このムカゴはジネンジョを栽培している農家の人が売り出したものだ。ジネンジョというと、山で獲ってくるように思うかも知れないが、最近は栽培ものがほとんどだ。ムカゴから育てると何年もかかってしまうが、イモをいくつかに切って植えるとずっと短期間で収穫できる。

長芋とか山芋とかいわれる長形の園芸品種もそうだが、耕土を深く耕さなければならないし、深く地面を掘らないと収穫できないので栽培が大変だ。そこで考え出されたのが、2つに縦割りした筒に種芋を植える方法だ。筒を斜めに畑に差し込んで土を入れ、そこにイモを植えれば、イモは筒に沿って伸びることになる。だから、掘るときも筒を引き抜くだけでよい。

こうして栽培された「ジネンジョ」は、「自然薯」ではないと思うが、名称は依然として「ジネンジョ」のままだ。栽培ものの「サンサイ」が「山菜」として流通ているのと同じように、もはや、もとの意味は消え失せてしまったようだ。

コメント

  1. ミレイ より:

    ムカゴ
    昔母がいた頃に、長芋を植えておりまして、そのときたくさんの、ムカゴが地面に落ちていました。
    このムカゴ、打っていると言うことは、食用にするのでしょうか?
    もしそうだとすると、どんなふうに調理をするのでしょうか?
    私は夏場、畑をやってますが、掘るのが大変で、植えてないのですが・・・。