落花生 ピーナッツ 南京豆 節分

シェアする

Pocket


千葉の田舎に帰ったときに千葉県産のカラつき落花生(らっかせい)を買ってきた。近頃は、落花生の産地である私の田舎でも、産地をよく見て買わないと中国産などが多い。

落花生は漢名を、音読みしたもの。開花して受精すると、花柄が伸びて地中に潜りサヤ(鞘)を作る。花が落ちて実が生じることから、落花生という。

在職中の話だが、職場で「落花生」といったら、若い人に笑われた。落花生ではなくピーナッツだというのだ。でも、落花生はれっきとした和名、図鑑に載っている名称だ。ピーナッツは英名。いまでも、サヤにはいっているものや、渋皮つきのものは落花生と呼ぶのが一般的なはずだが。落花生で笑われるくらいだから「南京豆」などといったら、前時代的な人間という烙印を押されてしまいそうだ。

落花生は、土中の石灰(せっかい:カルシウム Ca)が足りないとサヤは出来ても実が入らない、いわゆる「空サヤ」になってしまう。
落花生は他の植物と同じように養液栽培(水耕栽培)でも育てられる。しかし、受精してから水中に入った花柄はぐんぐん伸びるばかりで、いつまで経ってもサヤが出来ないそうだ。どうやら、花柄は土の抵抗を感じ取ってサヤを作り始めるらしい。

ところで、2月3日は節分。スーパーなどには節分用の大豆がたくさん並んでいる。先日知人からいただいたマメは、焼いたコンブと一緒に小袋に分けて入れられたもの。子供の頃は、畳に散らばったマメを歳の数だけ拾って食べたりもしたが、今はほとんど捨ててしまうのだろう。バラバラのマメでは掃除も面倒だし、かといって食べ物を粗末にするのはもったいない。そこで袋ごとまくことを思いついたのだろう。ちかごろは、あとで食べることを考えて、大豆でなく「カラつき落花生」をまく人も多いという。マメならなんでもOKということだ。

「小袋入りのマメ菓子」や「カラつきの落花生」をぶつけられた鬼は、どんな顔をしているのか見てみたいものだ。

コメント

  1. 小鳥沢 より:

    ご無沙汰しました
    落花生を買うときは、千葉の落下生を選んで買います。
    数粒をテレビを見ながら、殻を割って食べています。
    昨年、妹の家庭菜園で落花生を堀りあげました。
    成長過程を聞きびっくりしました。
    生の落花生を刻み昆布と煮て食べるとおいしかったですよ。