サケの稚魚 間もなく放流

シェアする

Pocket


 孵化した5匹のサケの赤ちゃんは、お腹についていた卵嚢がなくなってスリムになった。いまは、朝、昼、3時のおやつ、夕と4回に分けて耳かき1杯ずつの餌を与えている。

 孵化したばかりは、卵嚢が重くて水中に浮かぶことも出来なかった。先月末までは、泳ぐことが出来るようにはなったけれど、水底で休むときには卵嚢がじゃまで正立できずに横になっていた。それが、いまはもう一人前の泳ぎ。小さな粒になった人工餌をやると水面まで浮かんできて盛んに食べている。

 よく見ると、体は小さいが立派なサケの様相だ。時々、頭より大きな口をパクッと開けて餌をとる姿は、テレビの映像で見た大人のサケの顔とそっくり。横腹には、うっすらと縞模様もある。直射日光が当たると体全体が銀色に輝き美しい。

 今日も、日本海側から東北、北海道にかけては大雪。札幌の弟から、「夕べ車の上に30センチも積もった雪をおろしてから出勤した」とメールに添えてあった。雪国ではまだまだ真冬だ。

 ここ数年、零下になることがまれだった私の住んでいる地域も、今年はことのほか寒い。今朝は庭の寒暖計で-5.0℃。一日中北風が吹きまくっていた。でも、雪が全くなく、毎日冬晴れが続いている。予報だと、あと数日で平年気温(最高気温10℃前後)に戻りそうだから、この稚魚たちも、もうすぐ放流できそうだ。

 たかがサケの稚魚と思われるかも知れないが、別れるとなると家族の誰かが去っていくようで、ちょっぴり寂しい気分だ。