菜園のアサツキ(浅葱)を収穫した。アサツキはネギの仲間だが、冬の間は葉が枯れる。いちど植えるとどんどん分球してふえるので球根を買い足す必要がない。
収穫したアサツキは、畑で土をよくおとしておく。アサツキの根は意外に多く、土がたくさん着いている。家に持ち込むと、その土が下水に流れ込むおそれがあるからだ。
球の隙間に土がつまっているので、くっついた球を1個ずつはがす。洗い終わったら根を切り取る。これで下ごしらえは終わりだが、これに結構手間がかかる。下ごしらえがすんだら、沸騰した湯で短時間茹でてから、さっと水にくぐらせる。茹でるときに、塩をひとつまみ入れると緑が鮮やかにあがる。
アサツキはヌタもいいが、お浸しがいちばん好きだ。ヌタは味噌の臭いで、香りや辛みが消されるような気がするが、お浸しはアサツキの旨さがそのまま味わえるからだ。
初夏に咲く赤紫の花は、野菜でありながら草花としても十分通用する美しさだ。アサツキはコンテナでも作りやすい野菜だから、アサツキだけで、または、ハーブ類との寄せ植えにでもしておくといい。