ヒマワリの葉柄にいたこの甲虫は、ハスジカツオゾウムシ(葉条鰹象虫)と思われる。
前翅に灰色の毛が生えている、上翅背に葉っぱの筋に似たV字の模様があることがこのゾウムシの特徴だ。
ハスジカツオゾウムシは、林の周辺や草原などで見られるという。そして、アザミやヨモギ(いずれもキク科)などにいることが多いそうだ。いままでは畑の害虫や益虫しか興味がなかったのでその存在を知らなかった。今回みつけたのはヒマワリだから、キク科の植物だ。
ハスジカツオゾウムシは、卵をアザミやヨモギなどの茎の中に産み、孵化した幼虫はそれを食べて育つ。畑ではキクの害虫とされている。
ちなみに、カツオゾウムシは、かつお節についた灰色のカビのような色をしたゾウムシという意味。象の鼻のように口吻が長いのでゾウムシ(象虫)という名が着いている。ゾウムシの仲間は世界で60000種、日本でも1000種ほどいるそうだ。
ポタケではこの1頭が見つかっただけで、ヒマワリや菊茶用のキク、料理ギクなどにも、いままで被害はない。
尖った吻の先に口がある
ゾウムシの右に写っているのはアワダチソウグンバイ。
OLYMPUS PEN E-P5 Maclo 60mm F2.8