ボタンが咲き始めた。ボタンはボタン科の植物で我が国への渡来は古い。
漢方ではボタンの根皮を牡丹皮といい下腹部の血行障害などに用いるそうだ。日本では平安時代頃から観賞用として栽培され、江戸時代には庶民にも拡がって大流行した。
また、牡丹は古くから絵や彫刻のモチーフとして牡丹に蝶などの組み合わせで使われている。
昨日は野田の花ファンタジアにボタンを見に行った。ゴールデンウィークのはじめとあって駐車場は満杯。いつもの駐車場には入れず、宅地造成地のにわか駐車場に回されてしまった。
花は2から3分咲きだったが、それでも大きな早咲きの花で花壇は華やか。この牡丹園は開園してからちょうど5年目になるそうだ。池のはたの牡丹園前では琴の演奏会も催されて、優雅な雰囲気を醸し出している。曲目は、さくらさくら変奏曲、てまり、はなかげ、砧など、せっかくだから牡丹という曲があればいいと思ったが、そんな名前の曲がないのだろう。昔から栽培されている花なのに、曲がひとつもないなんて不思議なことだ。
不思議といえば、ボタンの接ぎ木だ。ボタンはシャクヤクの根に接ぎ木する。シャクヤクは宿根草、ボタンは樹木だ。だから、草の根に木を接ぎ木することになる。なにか、逆のような気がするが、誰がこんなことを考え出したのかが不思議だ。
花ファンタジアは家から近いので、ボタンが咲き揃ったときにもういちど来て、じっくり鑑賞しよう。写真も撮りたいし、絵も描きたい。
コメント
ボタン園
ボタンが薬用で使われるなんて知りませんで
した。裏山にキスゲが咲き始めましたので
見てください。
ぼたん園
今日は真夏日の暑さでした。ぼたん園の写真は爽やかな風を感じます。それんしても、古くから日本で親しまれた花ですのに琴の曲に無いのはどうしてでしょう?花が立派すぎて近寄り難いと言うこともあるのでしょうか?考えさせられます。