ちょっと空が明るくなったので菜園の様子を見に行った。小麦の穂も大分伸びて花が咲き出している。
テントウムシの幼虫
小麦が病気にでもかかっていないかと観察していたら、1匹のテントウムシを見つけた。黒地に赤い星が4つあるナミテントウだ。ナミテントウはナナホシテントウと同じくアブラムシの天敵だから生物農薬としての働きをする。
小麦は10坪ほどの畑の周りに風よけ兼虫除けのつもりで秋にまいておいたものだ。昨年は小麦を作るのが初めてだったので、どのくらいの密度に種を播いたらいいのかも分からなかった。そこで、かなり厚蒔きにしてしまったからか、出穂したころから半分くらいの苗が倒れてしまった。その上、施肥量もまずかったのかサビ病も多発した。今年は、その反省をふまえて作ったから、倒れることもなく丈夫に育っている。
ぐるっと、畑の周りを見回ってみると、ナミテントウは1匹だけではなく十数匹見つかった。幼虫もかなりいる。中には交尾しているものもいるから、これからもっとふえる可能性もある。
テントウムシの交尾
小麦に着くアブラムシと野菜に着くアブラムシは種類が違うかもしれない。しかし、小麦に餌のアブラムシがいなくなれば、当然野菜のアブラムシを食うことになるので当初の目的は達成出来る。
テントウムシとアブラムシ
ところで、テントウムシは捕まえると関節から黄色い汁を出すが、この汁は鳥類や蟻などに対して毒性がある。色が赤や黒で目立ちやすいのも鳥類などに毒がある虫だと警戒させるためだとか。昆虫の世界でも、「ドハデ」には要注意だ。
コメント
ナミテントウ
先日は写真の撮り方についてありがとうございました
お手伝いをしている農家ではナス畑の周りに粟みたいな(イネ科でしょうか)草木を植えています。
苗を守る風除けと虫よけの作用があると言っていますが小麦もそんな効果があるんですね。
てんとう虫
虫の様子がよく見られました、こんなに大きな小麦の実も始めてです。相当の倍率になっているのでしょう、手ブレも無く極めて鮮明に撮られています。