ヒラタアブ、カナヘビ、テントウムシ、アシナガバチ、カマキリ、トンボ。これらは私の菜園の生物農薬だ。
けさ、スナップエンドウを収穫していたら、葉の上にヒラタアブがとまっているのを見つけた。ヒラタアブにはいくつかの種類があるらしい。幼虫は小さな細長い巻き貝のような形をしている。幼虫は貪欲にアブラムシやカイガラムシなどを食う。だから、野菜にとっては都合がいい。いわゆる生物農薬ということになる。
生物農薬といっても、アセビのような有毒植物の毒を使用する場合もある。この場合は、いくら植物から抽出した毒だといっても、毒を使用していることには違いがない。化学的に作られた毒か自然界にあるどくかの違いだけだ。だから、無農薬とか自然農法とかいっても農薬を使っていることになる。その点、益虫は危険性がないから安心だ。
ヒラタアブの仲間は、ちょっと注意していると結構見つかるものだ。先日、近くの公園に見に行った牡丹の花にもひっきりなしに飛んできていた。ヒラタアブの成虫の食べ物は、花の蜜や花粉、それから樹液などだ。ヒラタアブは名前の通りアブの仲間だが、人を刺したりするアブの仲間とは違う。英語でFlower flyというが、、よく花にやってくるからそう呼ばれるようになったのだろう。
Flyはご存じハエのこと。ハチの仲間は羽が4枚だが、ハエの仲間は羽が2枚。ヒラタアブの仲間は羽が2枚だから、Flyの仲間ということになる。余談だが、ハエも花にやってくる。そして授粉の役に立っているようだ。
ヒラタアブには面白い習性がある。ヘリコプターのように空中でホバリングするのだ。そんなことから、英語ではHover flyともいう。空中や花の前でホバリングするヒラタアブにマクロレンズで焦点を合わせるのは大変だが、眼にピタリと焦点があった写真が撮れたときには「撮った!」という達成感がある。
コメント
生物農薬
生物農薬とはいい言葉ですね。
アブラムシを食べてくれるアリさんもそうですか?
アブも害虫を食べてくれるのですね。
人を指すアブしか知りませんでしたので、私はアブといいますと、いやだ!と思ってしまいます。
自然農園
農園をやっていると色々な虫がやってきますが今まで益虫と言えば7つ星の天道虫ぐらいと思っていましたが受粉を助けたりアブラムシを食べるヒラタアブなどはほとんど気にしていませんでした。ただ野菜を育てるだけでなく虫の動きやどんなハチが飛んでくるのかの観察をすることも楽しいかも知れませんね。
虫
大変興味深く読みました。
花が咲いて、きれい・・・虫が付いていると、単純な見方をしていました。
庭に出たら、気をつけて見ることにします。
小作人は自慢はできない
私のブログヘコメントありがとうございます。
私達小作人は農園主様の仰る通りに作業をしているだけですので、自慢はできません。
見栄えが悪いとやり直しを命ぜられるんですヨ。
野菜の味に変わりはないと思うんですが・・・
万一、そんなことを言ったら
「来年は契約しなくていい」
と言われてしまいます。