キジ鳩の雛　巣立ちの準備

Tweet

Pocket

　窓から見るとキジ鳩の雛が大分大きく育っている。そこで、望遠レンズを使って窓越しに写真を撮った。

　１日に何度か餌を運んでくるキジ鳩の親。それが母親か父親かは私には分からない。

　はじめ母親を巣作り場所に誘っていたのは父親のようだった。そして、母親がそこに落ち着いてからは、父親が小枝や枯れ草の茎などを運んで来て、母親がそれらを使って卵を産みやすいように巣を組み立てているようだった。巣が未完成のうちは、両親とも夜は外泊していた。母親が夜も巣に戻って寝るようになったのは抱卵がはじまってからのようだ。

　何年か前に観察したときには、抱卵は主として母親だが、母親が餌を摂りに行くときには父親が代わって抱卵しているようだった。しかし、雌雄の見分けがしっかり出来ない私には、その確証はない。

　いまは、雛の羽毛も生え替わり、体は小さいがすっかり大人の風情だ。雛の片方は上の枝にとまったり、翼を上にぐっと伸ばしてストレッチをしたりしている。まるで、「さあ飛ぶぞ」と言っているようだ。きっと、もうすぐ巣立ちなのだろう。それを促すかのごとく、ときどき遠くから親の鳴き声が聞こえてくる。だが、姿は全く見えない。きっと、離れたところから子供達をを見守ってっているのだろう。

いまもまた、どこからか親鳥の鳴く声がかすかに聞こえている。