芝生の中にニワゼキショウが咲いている。ニワゼキショウはアヤメ科の野草。明治時代に植物園に植えられていたものが逸脱して野生化したものだといわれる。
ちょっと見ると花(花弁+ガク片)の形だけではユリ科の花のようだ。しかし、葉を見るとアヤメなどの葉とよく似て、茎を挟むように出ているのが分かる。
ニワセキショウ(庭石菖)は葉が石菖に似ているからついた名前だが、石菖はショウブ(菖蒲)と同じサトイモ科。ショウブというとハナショウブ(花菖蒲)が頭に浮かぶが、こちらはアヤメ科の植物。ニワゼキショウがアヤメ科で、セキショウがサトイモ科、ショウブがサトイモ科で、ハナショウブがアヤメ科だ。クンシランがラン科ではなく、ヒガンバナ科であるように、葉や花の印象で名前が付けられたので、こんなことになってしまった。
ニワゼキショウの園芸品種は「姫アヤメ」だが、同じ名前でアヤメのような花が咲く種類もある。園芸植物の名前は学名や品種名と違って、印象でつけられるものが多いから、同じ名前があったり市場での呼び名だったりすることもある。
ニワゼキショウは花が咲き終わると丸い玉のような実がつく。それが、熟すと割れて種がばらまかれる。繁殖力が旺盛で、可愛い花だからとそのままにすると、忽ち芝生の中がニワゼキショウだらけになってしまう。
そんなニワゼキショウだが、ミニ盆栽用の小さな鉢に石でも配して植えると立派な盆栽が出来上がる。荒れ地にも生える丈夫な植物だから、少々管理がいい加減でも大丈夫なので試してほしい。
コメント
Unknown
いつも応援ありがとうございます。
ちょっと教えて下さい。 3日前ぐらいから元気で育っていたと喜んでいた長ナスと丸ナス(両方とも接木で買った苗ですが)の葉が
萎びてきたような状態になっています。昨年のこの時期に同じような現象が出ていたので土壌の菌を予防する水和剤をまいておきましたがどうもその効果は出ていないようなんです。他の3本は農家から貰ってきて
隣に植えた接木のナスは元気に成長しています。
この場所は昨年、水菜を植えていた所なので連作障害は出ないと思っていたんです。植える前は充分畑地を休ませて石灰も入れ堆肥も施していたつもりですが
こんな時はどう対処したらよいでしょうか?アドバイス頂けないでしょうか。
Unknown
接ぎ木苗ですから土伝染する病気には強いはずですが、どうしたんでしょう。実は、私の畑でも同じような症状が起こっています。接ぎ木苗3本植えたのですが、真ん中の1本の葉が茶色くなりかけています。
原因は、接ぎ木の効果がなかったか、鉢土に病原菌がいた、または接ぎ木をする前に穂木が感染したのかも知れません。
いちばんの原因として考えられることは、深植えしすぎたため接ぎ木部分が土に潜り、そこから病原菌が侵入した。
3本は比較的抵抗性が強いが、病気の3本は抵抗性が低い品種だった。
私には、このくらいの理由しか考えられません。
ちなみに、薬液の土壌かん柱や土壌消毒をしても完璧に病原菌を殺すことはできません。数年間ナス科の野菜を作らないことの方が効果があります。
Unknown
ニワゼキショウは、私の一番好きな花なんです。でも、草だと思っていて、ただじっと見ているだけでした。野草の本が大好きな私は、本で「ニワゼキショウ」という名前なんだと知り、嬉しかったですね~。
園芸品種として市場に出ていることは知りませんでした。かわいい花ですよね。
ブルーデージー 様
芝の中に生えているときは、芝の雑草ですね。でも、とてもきれいです。
最近街路樹の下などに咲いている「ナガミノヒナゲシ」もきれいですね。これも、もとは麦の雑草らしいですね。
Unknown
こんにちは!初めて知りましたこのお花。
きれいですね~。私は野スミレが大好きで、長野にいるときは庭にいっぱい、ムラサキのとウスムラサキの
すみれが咲いていました。
そのウスムラサキのすみれの色と、よく似た色のお花ですね。絵は描かないんですかぁ。。。
ポタさんの絵が載るかな??と、私はひそかに楽しみにしております!
カーメルさま
芝生の中を注意して歩くと、必ずといっていいほど見つかりますよ。
絵は、あまりに小さすぎて私には描けません。
スミレもいいですね。私も好きで、昨年スミレ図鑑を買いました。
可愛い~♪
とっても可憐なお花ですね…。
ニワゼキショウ…初めて聞きました。
あ、もしかしたら、見ていても気付かなかったのかしら?(^-^〃)
ホント、ミニ盆栽にしたら、凄く可愛らしいと思います!
管理がいい加減でも育つ…にわかガーデナーには、憧れの言葉です。(* ̄  ̄)b(笑)
かりん さま
なにしろ、荒れ地にでも生える草ですから、少々のことでは枯れません。宿根草ですが、冬の寒さにも強いです。
花の名前
花の名前を、調べるのは面白いとおもいます。あるものに似ていると言うことで名付けられ、元のあるものが無くなったり 人の言葉が変わっても、花の名としては残っています。主題は変わりますが、そんな自然は不滅でなければなりませんね。
写真から
こんにちはいつもボタさんの博学には感心します。わたしは適当に調べて似ているなあ~程度で名前を書いていますが、おはずかしいです。
写真からは絵は描かないのですか?素朴な質問ですが・・
かわせみ さま
博学ではなく薄学の間違いではないですか。
植物は小さいときからの趣味です。いろんなことに興味があるので、私の知識は浅く広くです。
絵は、実物を見て描きます。写真を使う人もいますが、私が絵と絵がかたくなってしまいますから、絵は絵、写真は写真としています。