ネジバナ

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 ネジバナを撮った。ネジバナはラン科の植物だ。花が小さくてわかりにくいのだがよく見ると、ラン科特有の花の構造だ。

 ネジバナは、大きな草が茂っていない湿り気のある荒れ地や芝の中によく生える。この花も芝生の中に生えていたもの。傍にはスギナも生えていたので、適度に湿り気もあるところだ。

 ネジバナは、単独で鉢植えにしてもよく育たない。ほかのランと違って掘ってみるとダリアのイモのような太い根が何本かあるだけだ。だから、単独では養水分の吸収が十分行われないのだとといわれている。そこで、根について共生しているラン菌(菌類:カビ)に養分補給を依存しているという。

 ネジバナは、花がねじれて咲くところからついた名前だ。古名は「もじずり」。万葉集にもでてくる古くから知られている野草だ。ねじれる方向は、人の「つむじ」と同じで右まきと左まきがある。上から見て自分に向かって右にねじれていれば右まき、その反対は左向きということだ。中には下から見て右まき左まきという人もいるから、本を読むときには注意した方がよい。

 ネジバナの花は下から順に咲く。一番上の花が咲き終わるころに梅雨が明けるといわれるが、撮影した花はまだまだ先端に到達しそうもない。ことによると、今年の梅雨明けは例年になく遅くなるかも知れない。

コメント

  1. 菜園ブログ より:

    ネジバナ
    生物の気象予知能力は驚異的ですから、残念乍今年は長梅雨ですね。

  2. ポタ より:

    Unknown
    蜂が軒下に巣を作ったり、ダンゴムシやヤスデが家に入ってくるときは大雨の前兆だったりします。植物や昆虫などは気象などには敏感ですね。
    天気がよくないので、なかなかジャガイモが掘れません。

  3. Unknown
    ネジバナも好きです。
    去年、庭にネジバナが出てきて育てていましたが、今年は出てきませんでした。
    去年、エビネを植えました。それについていたのでしょうか。単独では難しいから、今年はもう、咲かなかった・・。そういうことだったんでしょうか?