オンシツコナジラミの防除

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 軒下栽培のミニトマトにオンシツコナジラミが発生した。オンシツコナジラミは、英語でホワイトフライ(白いハエ)という。

 オンシツコナジラミは卵から成虫になるまでが28日くらいと非常に早い。農薬を使って防除出来るが、卵や繭には効かないため、防除をするには何回も薬剤散布を繰り返すか、浸透性・残留性のある農薬が必要になる。大発生してしまった場合には完璧に防除するのはきわめて困難だ。

 オンシツコナジラミの害には2種類ある。ひとつは直接的な害。吸汁により植物体が弱ったり、果実などの色つやが悪くなったりする害だ。もうひとつは、オンシツコナジラミの排泄物にカビが生える害だ。カビが生えた様子がすす(煤)がついたように見えるので、スス(煤)病と呼んでいる。ときには、ウィルス病を媒介することもあるという。

 オンシツコナジラミは、体長2ミリほどの小さな虫だ。卵をやわらかい芽先の葉裏に産む。葉を揺すってみると小さな白い虫が飛び立つのですぐに分かる。寒さには弱いが、関東以西では戸外でも越冬するし、温室やビニールハウスでは冬でも繁殖する。

 オンシツコナジラミに似ている虫では、タバココナジラミ、シルバーリーフコナジラミなどがいるが、最近日本に入ってきたシルバーリーフコナジラミは農薬に対する抵抗性も強く問題になっている。

 私の防除法は百均(百円ショップ)のはえ取り紙。きのう軒下栽培のトマトの先端にぶら下げてみた。防除といっても、これ以上殖やさないといったていどの対策だが、トマトが農薬に汚染されるよりずっとましだ。今朝様子を見ると、1本のトマトに対して100匹くらいの虫がついていた。農業用のシートは、虫を誘引する物質が添加されるとか何とか描いてあって結構値段も高いが、これなら100円で3枚も入っている。誘引物質はなくても黄色なら虫は飛びついてくるはずだ。そこで試してみた。大成功だ。

 ただし、水に濡れると粘着力が失われる(農業用もそうだが)ので、戸外で使用するときには工夫が必要だ。それに、戸外ではハエなどもたくさんついてしまうので、使用場所は限定されるかも知れない。

コメント

  1. 菜園ブログ より:

    はえ取り紙
    いい発想とテストレポート、いろいろと参考になりました。

  2. Unknown
    野菜作りは病害虫との戦いです。
    いかに安全に、安く、そして手軽に病害虫を防除するか、これからもいろいろ工夫していきたいと思います。

  3. sato より:

    こんばんは
    いろいろとポタさんのブログでお勉強させて
    もらっているので脱水症状になってる場合じゃ
    ありませんよ!(笑)無事でなにより。
    satoもビールは大好きなので気をつけることにし
    ますね。うちでは見かけないんですが、お友達
    の家で発生してSOSが来たことがあります。
    ハエ撮り紙はGOODですね!100円ってのも
    いいです。

  4. ポタ より:

    Unknown
    100円で3枚ですからお買い得です。対応が早かったせいか、ほとんどいなくなってしまいました。

  5. 吉ちゃん より:

    Unknown
    時々野菜の葉にコナジラミを見かけますが一度は発生すると一度に退治するのは難しいようですね。
    畑などの野菜の枝にこのはえ取りをつる下げたら葉についたりしてだめでしょうね。