里山を散策していたときに蝶の翅を見つけた。その蝶には胴体はなかったが、2枚の前翅だけがちょっとはなれて落ちていた。死んで久しいのだろう。
林の小道には雄のカブトムシの死骸が2つ、落ち葉に半分うずもれて落ちていた。中身のない、色あせたウスタビガの繭も見つけた。
私はこんな、人が見向きもしないようなものに惹かれ、絵ことが多い。枯れ枝、種が入っていない空の実、死んだ蜂、鳥の巣、過去に描いたものをあらためてみるとそんなテーマが多い。みんな石と同じで命のないものだが、描いているうちに温かみを感じてくる。石とは違う温かみがある。
秋の里山を歩いているといろいろなものが見つかる。とくに、木の葉が散り始めた頃は見通しがきくので見つけやすい。これからが素材探しにはいちばんいい季節だ。
コメント
Unknown
暖かい時期に大活躍していた生物達も限られた時間のなかで懸命に生きてきたんでしょう。裏山の蝉の声も全くきかれなくなって今は庭先のコウロギの声が細々しく聴かれるだけになってきました。
もうじき木の葉も散り始める季節が訪れますね。
吉ちゃん さま
今日畑に行ったら、オンブバッタの雌、クルマバッタモドキ?、エンマコオロギ、ヒシバッタ、カナヘビなどがいました。カナヘビは冬眠しますが、あとは寒さで死んでしまうんでしょうか。
そういえば、昨年の冬、庭の鉢の下からオンブバッタがたくさん出てきました。越冬するんですね。