畑の雑草 ナガミヒナゲシ

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《ナガミヒナゲシを描いてみた》

 ナガミヒナゲシは地中海地方原産、越年生の帰化植物。1961年に東京ではじめて見つかったそうだが、今では日本全国に広がっている。

 ナガミヒナゲシが、私の住んでいるところに出現したのは数年前のことだ。道路の植え込みに一緒に生えているので、造園業者がは種をまいたのかと思っていた。ちょうどネイチャーアートを描き始めていた頃だったので描きたかったのだが、採集していいものかどうか大分迷った。

 ナガミヒナゲシは、ケシ科の植物だがアヘンはとれない。ヒナゲシと同じように園芸植物として栽培もされる。ナガミヒナゲシの名は、ヒナゲシと比べて実が細長いところからつけられた。

 ナガミヒナゲシの繁殖はどのように行われるのだろうか。近所に生えているものを観察している限りでは、道路際に生えていることが多い。種が鳥や虫によって運ばれているとは思えないし、小さい種だが風で運ばれるだけこんなに短期間に全国に分布するのは不思議だ。近所のナガミヒナゲシも植え込みをした直後にはなかった。とすると、あとからやってきたとしか考えられない。いろいろ疑問は残るが、これからも観察をつづけて行きたい。

 先日、畑にもナガミノヒナゲシが生えていた。学問上は、栽培している作物や野菜、果樹以外のものは雑草だから、この草も雑草ということになる。もちろん、道路際に生えているものも造園という面から見ると雑草だ。

 、野に生えていれば「綺麗な花だね」ともてはやされるのに、畑に生えたばかりに雑草と呼ばれて虐げられる。ナガミヒナゲシも、「こんな不憫な身に生まれてきたのが恨めしい」と嘆いているかもしれない。

コメント

  1. もいもい より:

    ナガミヒナゲシ
    この花は見たことありませんね。
    寒いところは苦手なんでしょうか?葉だけを見てると見たことがあるようにも思えますが、このような花は見てません。今後注意して見てみます。
    花はいつ頃咲くんですか?こちらではムラサキケマンやミヤマキケマンがケシ科では多いです。

  2. ひなげしは強い
    写真だけを見ていると雑草ですね。
    きれいな花が咲くとは驚きです。
    わが畑に一列花壇を作っていますが、毎年ケシの花が咲きます。
    種は昔一回播いただけですが、これ以降こぼれタネから発芽します。

  3. ポタ より:

    もいもい さま
    開花は夏です。ことによるとまだ山には登って行っていないのかも知れませんね。
    ヒナゲシももともとは麦畑の雑草だという風にきいていますし、日本でも野生化しているのを見ることがあります。丈夫ですね。

  4. ポタ より:

    ぎゅうちゃん
    なかなか綺麗な花です。
    最近は庭やU字溝の隙間にも生えています。ケシ科は丈夫ですね。

  5. こっこ より:

    Unknown
    またまたお上手ですね。あたしもベランダに咲いた花とかささっと書き留めたりしたいのですが、なかなかうまくいきません(笑)。中学校くらいまでは賞をとったり 教室に飾られたりしたこともあったのですが。かわりに刺繍を始めてみようかなと思っています。なんでもないナフキンに花や蜂や小鳥などの刺繍をちょこちょこっと入れられたらいいなあと思ってます。うちのベランダの鉢にも気づくと雑草が生えたりしているのですが、まあせっかく生えているのだからわざわざ取らなくてもいいかな、と抜くのをためらうことも。雑草と入っても、勝手に人間に決められただけだし 意外とかわいい花を咲かせたりもしたりする。玄関先にぼうぼうと生えて、このうちはだらしないなと思われてしまうのでは困りますが・・・(笑)。

  6. notti より:

    ナガミヒナゲシ
    ナガミヒナゲシは図鑑では野の花の分類に入ってました。
    野原では見た事がないようですが野草?でも可愛いですよね。
    ミックスの花の種を蒔きましたらケシ毎年抜きても抜いても生えます。
    ゲシは強いと思いましたね。

  7. ポタ より:

    こっこ さま
    ご覧いただいて、ありがとうございます。この作品は習いたての頃の作品で、スケッチブックです。そのうち、ケント紙(BBケントです)に書き直そうと思いながら4年も過ぎてしまいました。
    私が絵を描き始めたのは、22歳の頃でしょうか。はじめは、電灯の下に集まる小さな虫を描いていました。習い始めたのは、仕事を辞める直前です。絵気になれば何とかなりますよ。
    私も、生えてくる小鳥が運んだ種からの芽生えなどとっておきますから、庭はごちゃごちゃです。人はどう思うか分かりませんが、私にとってのオアシスです。

  8. ポタ より:

    notti さま
    もともと雑草ですから、強いですね。
    ケシてもケシても出てくるからケシとか(オヤジギャグでした)
    野草というとちょっとイメージが違いますね。山には生えていませんから、道端雑草または人里植物でしょうか。

  9. かりん より:

    Unknown
    ココだけの話ですが(笑)…私は理科がちょっと苦手でした。( ̄_ ̄ i)
    でもポタさんが理科の先生でしたら、きっと大好きになっていたと思います♪(照)
    アヘンが取れないと分かっていても…採集していいものかって迷いますよね。( ̄∇ ̄*)ゞ(笑)
    ヒナゲシとポピーは、また違うのかしら?
    ポピーの花は好きなのですが、アヘンが取れないと分かっていても(笑)
    育てるべきか迷っています。 (; ̄ー ̄A
    ポタさんの描かれたナガミヒナゲシの絵…凄くお上手ですね!
    葉の雰囲気が、とってもよく出ています♪ (^ー^* )b

  10. ポタ より:

    かりん さま
    ヒナゲシ(シャーレーポピー)、オニゲシ(オリエンタルポピー)、アイスランドポピーの三種類が観賞用で、アヘンはとれません(⌒―⌒)
    私は、いちばんやさしくて葉の色や形があっさりしているアイスランドポピーが好きです\\(^○^)//
    秋まきですが、春にも苗を売っていると思うのですが(? 。?)
    この絵は練習でスケッチブックに描いたもので、あとで本格的に絵予定です;(^.^);でも、そう思っているうちに4年過ぎちゃいました/(>_<)\

  11. 吉ちゃん より:

    Unknown
    このナガミヒナゲシの花はきっと可憐な花を咲かせるんでしょうね。それにしても世界各地から雑草が日本のあちこちに見られるのは、どんな所から入ってくるんでしょうか?

  12. 菜園ブログ より:

    ナガミヒナゲシ
     花も見たことが無いように思います。
     ナイチャーアートを拝見すると、花以外の所も、判り易く描いておられるので、花が無くても見つかるかもしれませんね。注意して見ましょう。

  13. ポタ より:

    吉ちゃん
    昔は草花として導入されたものが野生化したりしていますが、最近は輸入した穀物や材木、荷物などについてくることが多いようですね。世界中からでしょうか。木場辺りには帰化植物が多いそうで、帰化植物園もありますね。

  14. ポタ より:

    sasagawa さま
    都内も歩きますが、いまのところ見たことはありません。あるには違いないのですが、たまたまないところばかり歩いているのでしょう。私の近くには花畑かと見紛うほど咲いています。