同姓同名の黄梅(おうばい)

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白梅


黄梅


黄梅 アップ

 世の中には同姓同名という人が結構いる。今回見つけたのは植物の同姓同名だ。

 今朝のテレビで花びらの退化した梅が話題になっていた。なんという名前か聞きそびれてしまったが、茶花にするのだそうだ。パッと華やかに咲く花よりも、しっとりと咲く花を好む茶道に適した雰囲気なのだろう。その点、その花は、侘び寂を感じさせる雰囲気だった。

 画像の品種名は、黄梅。黄梅というとモクセイ科(ソケイ属)のオウバイを思い浮かべてしまう。ジャスミンの仲間の植物だ。細く垂れ下がった枝に黄の花をつける。花の形がちょっと梅に似ていることからオウバイと呼ばれて、盆栽などにもされる。

 本家の黄梅は、ほかの生めと違って、見過ごしてしまいそうな地味な花だ。盛期を過ぎてしまっていたので、多少色も褪せているが、注意してみると黄色っぽく見える。普通の梅の花と違って、花びらが細く蘂が目立つ花だ。

 ところで、同姓同名といっても、梅の黄梅は品種、モクセイ科の黄梅は種類だから、厳密に言えば同姓同名ではないのかもしれない。それにしても、同じ名前がついているのは珍しいし、耳で聞いただけでは混同してしまう。
 ちなみに、植物と動物にも同姓同名がある。ゴンズイという植物は、魚のゴンズイと同姓同名だ。しかし、これは音が同じというだけで、漢字で書くと、植物のほうは権萃、魚は権瑞だから字が違う。貝のカキ(牡蠣)と果物のカキ(柿)のようなものだ。

 ところで、この梅は実がなるのだろうか。梅雨のころにもういちど訪れて確かめてみたいと思う。

 
 

 

コメント

  1. 菜園ブログ より:

    黄梅
     正真正銘の方の黄梅は、梅としての道具立ては揃っているのでしょうが、一見したところ、梅とは違った花に見えますね。
     梅は、梅の紋にもありますように、花びらで見ているのでしょうから、花びらがちゃんとないととまどいます。

  2. ポタ より:

    sasagawa さま
    確かに梅らしくはないですね。でも、人には、このような変わり花を愛でる傾向もありますね。

  3. Unknown より:

    Unknown
    見つけると字は違っても同姓同名のものは結構あるかもしれませんね。
    今日朝早く車を飛ばして父の3回忌で塩尻に行ってきました。先日ポタさんの記事に出ていた高ボッチ高原、鉢伏山は雪化粧が綺麗でいた。写真と思っていましたらデジカメのコンパクトフラッシュが切れてしまい撮影出来ない失敗をしてしまいました。
    お彼岸の頃墓参りに行きますのでその時は失敗しないように獲ってきますからお見せしますね。

  4. 吉ちゃん より:

    Unknown
    ごめんなさい!またミスしてしまいました。前記の記事の犯人は私です。

  5. ポタ より:

    吉ちゃん
    3回忌ですか。なくなられたばかりなんですね。
    田舎があるとのはうらやましいですが、遠いといろいろ不便なこともありますね。私の田舎は千葉ですから車で2時間半です。
    高ボッチの写真楽しみにしています。以前とすっかり景色が変わってしまったということはないですよね。

  6. non_non より:

    こんばんは
    ご訪問 ありがとうございました
    白梅の画像 とても素敵ですね
    これからも よろしくお願い致します

  7. ポタ より:

    non_non さま
    ありがとうございます。
    こちらこそよろしくお願いします。

  8. かりん より:

    Unknown
    まぁ!綺麗~~♪ 梅の花って可愛いですね!(^ー^* )b
    植物にも、同姓同名ってあるのね・・・。(^-^〃)
    タダでさえ品種や名前の多い植物なのに…同姓同名があるなんて、
    私には覚えられないと思う・・・。( ̄_ ̄ i) (笑)
    取り合えず恥はかきたくないので、無難に『梅』と呼びます。ゞ( ̄∇ ̄;) (笑)

  9. ポタ より:

    かりん さま
    その気になれば覚えられますよ、若いんだから(^ 。^)
    私は恥をかくたびに新しいことを覚えていきますよ;(^.^);
    いつも恥をかいているから、恥と仲良しになってしまいました\(^w^)/

  10. もいもい より:

    同姓同名
    カンゾウも漢方の甘草とキスゲ科(元ゆり科)のカンゾウがありますね。
    ユリ科だったカンゾウがキスゲ科に替わりつつあるのはたった今発見しました。