《雄》
《雌》
日光湯元の泉源には薬師沼という沼がある。泉源の温度は70℃以上で、硫黄臭の強い白濁した温泉だ。その泉源には、旅館専用のいくつもの井戸があるが、井戸以外にもあちこちから温泉がわき出している。試しに触ってみると、ぬるいものもあるが、手を入れられないほど熱いものもある。それらがみんな沼に流れ込んでいるのだ。
そんな沼だから、植物も生えないような気がするが、岸辺は葦など水生植物で覆われている。そればかりか、蛙もいれば魚も住んでいる。トンボも飛んでいるところを見ると、ヤゴもいるのだろう。
鳥もたくさんいるが、これはカモの夫婦だろうか。一心に土中の植物の根?を食べている。このカモたちは、人擦れしているのかそばに近づいても逃げようともしない。
観光客がカモを見ながらこんな会話をしていた。
「ここの沼は温泉が流れ込んでるからあたたかいんでしょうね。沼を泳いでるかもは何をしているんでしょう」
「カモたちは足を動かし通しだから、足が疲れるんだよね。だから、足湯につかっているんだよ」
冗談かと思って顔を見ると、真剣なまなざしで語り合っていたのには驚いた。
コメント
足湯
適度な温度で植物や生き物に適しているのでしょうか。
カモさんの足湯のお話本当かもしれませんね。
カモさんに聞いて見なければ分かりませんけれど。(笑い)
notti さま
そういわれてみると、陸上を歩いているときはヨチヨチしています。膝でも悪いんでしょうか(笑)
薬師沼
写真を拝見すると、沼の水にはいろいろな植物が生えている様ですね。 硫黄分がそれほど高くは無いのでしょうか?
カモの足湯は面白いですね、動物にとっては水温が丁度いいのかもしれませんね。
Unknown
ポタさん
今晩は
かもの足湯ですか。面白いうらやましいお話です。
動物も植物もだんだんと硫黄の環境になれてきたのでしょうか。
たくましいですね。
笑えない話しですね
ポタさん
かもが足湯ですか
理にかなっているのかも知れませんね
人間も足湯が最高に心地よいと評判ですので
おなじかしら?
いつも湯に入れていいですね
sasagawaさま
動物も植物も豊富ですね。周囲は硫黄臭で一杯です。
Yuさま
硫黄は解毒剤ですし、漂白効果もあるようですね。カモの羽根はどうして漂白されないのでしょう(笑)
hanaさま
冬も暖かいので、常駐しているんでしょうね。渡りはしないで、湯治しているのだと思います。
近くに人間さまの足湯ができましたが、冬の間は休業です。
カモさまの足湯は冬季も営業しています(笑)
Unknown
日光湯元温泉でゆっくりしているんですか?
今年2月に湯元に行ったときに湯の湖でおしどりのカモを見てきました。今は蒸し暑い東京を離れて涼しい湯元の白濁の温泉でゆっくりしたい気持です。
温泉
カモも温泉が好きで湯浴みにやってくるのでしょうか・・・
いろいろに連想して、楽しみました。
吉ちゃん
いつもは日帰りですが、たまに一泊してきます。湯ノ湖でつりをするときには2泊することもあります。
近くて高原気分が味わえ、ほかの温泉街と違って静かなので好きです。
小鳥沢さま
見ていると、カモはほとんど足湯にしか入らないようです。蛙は首まで使って、全身浴です(笑)