《食痕》
昨日、残りのトウモロコシを収穫した。今年はこれでトウモロコシも終わりだとおもうとちょっぴり寂しい気もする。
収穫したトウモロコシを剥いてみたら、どの実にもアワノメイガの食痕があり、無傷のものは1本もなかった。トウモロコシの栽培は、時期が遅くなると害虫の被害が多くなるということは理論で知っていたのだが、この栽培をとおしてその事実が実証された。
《繭》
トウモロコシの中には、まだ幼虫がいるものもあったが、繭もいくつか見つけた。実の間に不織布のような薄い膜にくるまれた繭にサナギがおさまっている。サナギは尻の部分が膜についていて体が動くのを固定しているようだ。
《サナギ》
そのサナギを全部とりだして並べてみた。いちばん手前は抜け殻だ。生きているものと比べると少し色あせている。
ほかのサナギは触ると尻を振って動くので、生きているのは確かだ。注意してみると、サナギの大きさはまちまちなのに気がついた。とくに、右から2番目のサナギは他のものより大分大きい。この違いは何なのだろう。ことによると雌雄の違いかも知れない。などと考えているうちに、成虫の姿も見たくなってきた。
そんなわけで、いま、サナギどもはアクリルでできた飼育ケースの中に収まっている。しかし、適度な湿度がある実と繭にくるまれた環境とアクリルケースとでは大分様子が違うので、無事羽化してくれるかどうかは疑問だ。
コメント
たらふく食って
甘いトウモロコシをたらふく食って、さなぎになったにくらしいヤツですね。
大きいサナギは大食漢で、食っただけおおきくなったのでは?
ぎゅう ちゃん
そうとも考えたのですが、1本に1匹はいっていたので、競争はなかったはず。とすると、それぞれの虫どもは、十分食料を確保できたと思うのです。種類が違うということも考えられますね。幸い食い逃げされなかったので、身柄は確保してあります。そのうち分かるでしょう。
Unknown
とうもろこしは時期が遅くなると虫の被害がでやすくなるって聞きますが、ほんとにそうなんですね。
虫の被害はがっかりですが、長い間食べれましたね。
ゆり さま
虫と共存していると思えば、半分以上残っているわけですから許せます。その方が農薬をやたらに使うよりは美味しく食べられます。
Unknown
アワノメイガに随分やられましたね。
私も明日は休み取って山梨農園のトウモロコシの収穫に行く予定にしています。きっと同じようにアワノメイガの被害を受けているかも知れません。
畑を耕すと画像と同じよう色の殻が出てきます。これもアワノメイガなんですか。潰すと中の汁が出てきますが・・・。違う害虫なんでしょうか教えて下さい。
この繭なら見たことあります。
農薬の散布を控えると害虫による被害が大きくなることがよく判ります。
そうなると商品価値が下がって農家さんにとっては大きな痛手ですね。
孵化した写真楽しみなような、見たくないような…。
吉 ちゃん
土の中のは違うと思います。よく分かりませんが、ネキリムシ類(カブラヤガなど)か何かの蛹(サナギ)じゃないかと思います。私も畑を耕していて見つけることがあります。
アワノメイガの小さな蛹がひとつ羽化しました。大きなのはまだです。
ほっとほっぺ さま
今朝、羽化していました。うまく写真が撮れたらアップします。
不作
美味しそうなサナギですね(鶏の声を代弁)。
今年は固定種のトウモロコシを作りましたが、どれも生育が悪いです。最近の交配種の方が格段に作りやすいような気がします。単なる技術不足なのでしょうか?
もいもい さま
もいもいさんはゲテモノ食いかと思いました。
固定種にこだわるのは、自家採種出来るからでしょうか。種代は結構高くつきますからね。
F1はいいところどりですから、固定種よりも優れたものが多いかも知れません。