これはオトシブミという虫の揺籃(ようらん:ゆりかご)だ。巻紙に書いた「落と文」(いまはメールだが、昔はそうして恋人に送ったそうだ。)のようだということでつけられた呼び名だ。
オトシブミの成虫は木の葉に口で傷をつけて折りたたみ、このような揺籃を作る。この中には卵が1個ずつ入っている。卵は孵化すると揺籃を食べて生長し、やがて蛹になる。そして、蛹から成虫になると揺籃に穴をあけて外に出てくる。
揺籃を作る葉は、どんな葉でも良いわけではない。オトシブミの種類によって食草が違うので、樹種を選んで揺籃をつくる。このオトシブミはシラカバの葉で作られていたからシラカバが食草なのだろう。
オトシブミの種類によっては、葉を切り落とさずに木にぶら下げておく種類もある。まるでミノムシモドキだが、それでもオトシブミという名がついている。
コメント
Unknown
ポタさん
こんばんは
この虫はオトシブミなんて風流なお名前を付けてもらいましたね。
大人になったお顔もちょっと見てみたくなりました。
上手に巻いていますね。
Yu さま
大人の顔もできれば載せたいと思います。
来月初め頃には出てくると思います。
そして、成虫で越冬するそうですよ。
リンゴに・・・
私のリンゴの木にこれと同じものがたくさんぶら下がっているのを発見しました。
中を開けたら卵と幼虫がいました。
明日の私のブログに写真を載せます。
saayannanoda さま
リンゴのオトシブミでしょうか。
オトシブミは、ひとつの揺籃に卵をひとつだけ産みつけるそうです。
もしかして、珍種かも。
おとしぶみ
いい名前ですね
クサデンジャーとは大違いです
虫によって葉が違うのも面白いお話ですね
Heyモー さま
名は体を表すといいますが、どんな成虫になるか楽しみにしていて下さい。また、アップします。