古代米を注文した。古代米の玄米にはポリフェノール、カロチン、各種ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれている。
古代米にはたくさんの品種があるが、色でいうと赤米、黒米(紫米)、青米(香り米)の3種類が基本だ。色素は糠に含まれているので、精白すると普通の米のように白くなってしまい、栄養価は白米並になってしまうそうだ。
赤米にはタンニン、黒米にはアントシアン、青米(緑米)にはクロロフィルが多く含まれている。これらの色素は、昼夜の温度差がないと出現しないという。だから、谷津田などでの栽培が多いのかも知れない。また、収量も今の米とくらべると格段に少ないという。だから、値段が高くてもいたしかたないのだ。
今回、取り寄せた佐渡の矢田農園の黒米は白い粒が混じっていた。「黒米は、白っぽい未熟米がかなり混入して(よく実らなかった)いますので……」ということで、半額に値引きしてくれた。今時珍しく、なかなか良心的な方だ。
古代米は玄米なので、白米に少しまぜて炊く。白米とは水分吸収のスピードが違うので水につける時間も長くする必要がある。ちょっと、面倒だが、白米にない成分がたくさん含まれているので、そこのところは我慢だ。
黒米(モチ種)をまぜて炊いたご飯は、赤飯のように赤くモチモチした食感になった。そういえば、「赤飯のルーツは黒米をまぜたご飯だ」と、どこかで読んだことがある。